NECネッツエスアイと尾花沢市の冬期防災訓練
NECネッツエスアイ株式会社(以下、NECネッツ)は、2025年2月9日、尾花沢市立福原小学校及びその周辺で開催された冬期防災訓練に参加しました。この訓練は、過去の能登半島地震や東日本大震災を受けて更新された積雪寒冷期の災害に対応するためのもので、地域の防災意識を高め、冬期に対する理解を促進することが目的です。
訓練の目的と背景
今回の防災訓練は、尾花沢市が主催し、NECネッツは地域との包括連携協定に基づいて、災害対策におけるノウハウと技術を提供しました。NECネッツの取り組みは、災害発生時の迅速な対応を実現するための基盤作りとして重要です。
実施した具体的な内容
1. 通信手段の確保
NECネッツは、災害発生時の通信が途絶えた状況を想定し、オールインワン・コア一体型ローカル5Gシステム「HYPERNOVA」と低軌道衛星を活用したネットワーク環境の構築に取り組みました。これにより、被災現場や避難所において安定した通信手段の確保が可能になり、職員間の情報共有や連携がスムーズに行えることが確認されました。
2. 情報共有の効率化
災害対策本部と避難所を映像と音声で接続するユニークなシステムを用いた情報共有を行いました。電子黒板やビデオコミュニケーションデバイス「Neatデバイス」を活用することで、複数拠点の状況をリアルタイムで把握でき、情報収集時間を大幅に短縮。これは冬期の厳しい環境の中でも情報の一元化ができることを示すものでした。
3. 避難者情報管理の省力化
避難所受付では、マイナンバーカードを利用したスマホアプリ「ポケットサイン防災」が導入され、受付のデジタル化及び避難者情報のデジタル管理が実証されました。この取り組みにより、窓口混雑の緩和と効果的な避難者管理が期待され、行政との連携に基づく支援体制の構築に寄与します。
今後の展望
NECネッツは、本訓練で得られた知見を活かし、さらなるソリューション開発を進め、地域社会のレジリエンスを強化する取り組みを続けていく考えです。信頼性の高い通信環境と効率的な情報管理システムを支えに、安心・安全な社会の実現に向けた貢献を目指します。
以上のように、NECネッツエスアイの取り組みは、地域住民の防災意識を高めるだけでなく、災害発生時における迅速な対応体制の構築にも寄与しています。地域の防災力の向上に期待が寄せられます。