ザンビアの小学校再開、衛生用品寄贈と啓発活動
アフリカのザンビア共和国では、新型コロナウイルスの影響により、3月20日から全ての学校が休校となっていました。しかし、9月末に学校が再開されるにあたり、必要な衛生対策が求められています。ムワプラ地域のある小学校では、1クラスあたり約50人の生徒が通学しており、生活環境は厳しい状況にあります。水道などの衛生設備が十分に整っていないため、石鹸や消毒用アルコールの購入も難しい状況であることが課題とされています。
そんな中、中央州政府からの寄付依頼を受けて、特定非営利活動法人ロシナンテスが動きました。9月30日、在ザンビア大使館で行われた贈呈式には中央州の大臣も招かれ、寄贈された衛生用品の贈呈が行われました。この活動は、ロシナンテスがムワプラ地域内の小学校班へのヒアリングを通じて、各学校が必要としている物品の特定に基づいています。
今回の寄贈では、10月6日から8日の3日間にわたって、ハンドソープ600個、サニタイザー70個、手洗い用の蛇口付きバケツ14個、体温計9本が5つの中学校へ寄贈されました。配布時には、正しい手洗いの方法や新型コロナウイルスの対策について記載したポスターの掲示も行い、デモンストレーションを行いながら啓発活動も実施されました。
配布を受けた校長先生は、「政府に頼ることができなかった部分をロシナンテスはサポートしてくださり、本当に感謝しています」と述べています。また、生徒会長も「新型コロナ対策に困難を抱えていましたが、心より感謝しています」とのコメントを寄せています。
このような活動を通じて、ザンビアの子どもたちは衛生的な環境で生活し、学びを続けられるようになっています。ロシナンテスは、アフリカでの医療支援や衛生対策の整備に力を入れ、誰もが健やかに生きられる社会の実現を目指しています。
ロシナンテスの取り組み
ロシナンテスは、病院が無いなどの理由で必要な保健医療が受けられない地域に、医療が届く仕組みを整備し、誰もが健康でいられる環境づくりを目指している国際NGOです。活動地域はスーダンやザンビアを中心に、巡回診療や診療所の建設、給水所の設立などを行っています。
団体概要
- - 団体名: 特定非営利活動法人ロシナンテス
- - 設立: 2006年
- - 所在地: 福岡県北九州市小倉北区古船場町1番35号、北九州市立商工貿易会館7階
- - 代表者: 理事長 川原 尚行
詳しい情報はロシナンテスの
公式サイトをご覧ください。また、ザンビアでの新型コロナ対策支援については
こちらをご覧ください。