QOL不動産ファンド、保育所運営を通じた新しい社会的インパクト
近年、社会的責任を意識する企業が増えている中、株式会社さくらさくプラスが構築した「QOL不動産ファンド」が注目を浴びています。このファンドは、日本初の試みとして社会的インパクトを重視した不動産投資の一環です。具体的には、共働き家族や子育てファミリーを支援するため、運営する認可保育所と連携しつつ、経済的な安定性も追求しています。
さらなる進化を目指す社会的貢献
QOL不動産ファンドは、「Quality of Life(生活の質)」をテーマに掲げ、ESG(環境・社会・ガバナンス)の中でも特に「社会」に重きを置いています。このファンドは、収益性を確保するために保育園、住宅、オフィス、ホテルなどの不動産を組み合わせ、市場の変動や金利の影響を受けにくい仕組みを構築しています。
特に目を引くのは、国土交通省が2023年に発表した「社会的インパクト不動産」の実践ガイダンスを基に、定量的な評価を行っている点です。この取り組みにより、資産の運用だけでなく、社会に対する明確な影響を可視化することが可能になっています。
安定した収益構造
本ファンドには、株式会社三菱UFJ銀行や芙蓉総合リース株式会社など、信頼できる金融機関と企業が参加しています。これら8社が共感した信念のもと、安定した収益を生み出すことを目指しています。特に、さくらさくみらいが運営する6つの認可保育所がファンドに組み込まれていることは、女性の社会進出や子供のウェルビーイングを支える重要な要素です。
QOLファンドの具体的な概要
「QOLファンド」の具体的な詳細は以下の通りです。
- - 名称: QOLファンド1号
- - ファンドタイプ: 私募・有期型コアファンド
- - 運用期間: 2025年5月30日から5年間(予定)
- - 総資産規模: 約150億円
- - 投資対象: 保育園、住宅、シェアオフィス、ホテル(計11物件)
- - 出資企業: 株式会社三菱UFJ銀行、芙蓉総合リース株式会社、株式会社横浜銀行、等
- - 融資金融機関: 株式会社三菱UFJ銀行、株式会社横浜銀行、東銀リース株式会社
- - アセットマネージャー: 株式会社プロフィッツ、A.P.アセットマネジメント株式会社
- - プロパティマネージャー: 株式会社あかるいみらいアセット
未来への展望
さくらさくプラスは、単なる不動産投資にとどまらず、社会的意義を持つ事業を展開しています。このファンドは、持続可能な社会の実現に寄与するだけでなく、共働き家庭や育児中の親たちにとって安心できる環境を提供します。今後も、同社はこのトレンドを積極的に推進し、新たな社会的価値を創造していくことでしょう。
企業情報
- - 会社名: 株式会社さくらさくプラス(証券コード7097)
- - 代表者: 代表取締役社長 西尾義隆
- - 設立: 2017年8月
- - 資本金: 581,742,930円(2024年7月末)
- - 本社所在地: 東京都千代田区有楽町1丁目2番2号 東宝日比谷ビル
- - 企業URL: さくらさくプラス
このように、QOL不動産ファンドは、経済的な収益性と社会的な意義を両立させる新たなマイルストーンを築いています。今後の展開に注目が集まることでしょう。