AIを利用したC言語ドキュメント作成手法の新展開
株式会社ユニバーサルコンピュータ研究所(以下、UCL)が、AI技術を駆使したC言語ソースのドキュメント作成システムを新たに発表しました。これにより、プログラマーはより効率的にドキュメントを生成できるようになります。
C言語ドキュメント作成ツール
UCLが提供する「C言語ドキュメント作成ツール」では、C言語のソースコードを入力することで、様々な種類の文書が自動的に生成される仕組みです。このツールの特長は、ソースコード内のコメントを重視し、分かりやすいドキュメントを作成できる点です。具体的には、ユーザーが記述したコメントをもとに、必要な情報を整理し、明確な形式で出力します。
例えば、開発者が意図を伝えやすい形でドキュメントを生成し、後からのメンテナンスや他の開発者との情報共有を円滑にすることができます。さらに、タイミングチャートの作成機能も搭載されており、ビジュアル的に理解しやすいドキュメントを提供しています。
AI機能の活用によるコメント自動付加
従来のCDS製品では、コメントが付けられていないソースプログラムの場合、処理内容を説明するドキュメントが生成されませんでした。しかし、最近のAI技術の進歩により、ChatGPTなどを用いてコメントのないソースコードに対して、自動で処理内容を説明するコメントを付与することが可能になりました。
例えば、ソースコードをChatGPTに入力すると、そのコードの処理内容に基づいて詳細な説明を含むコメントを生成します。これにより、開発者は過去のコードに対しても負担なく理解しやすいドキュメントを作成できるようになります。
自動生成される関数仕様書の例
このシステムを利用することで、関数の仕様書も自動生成されます。たとえば、特定の関数に対してDoxygen形式のコメントを自動的に追加でき、後にはCDS形式にも変換可能です。これにより、開発者は一貫性のあるドキュメントを維持することができます。
セキュリティの重要性
AI機能を活用する上で注意しなければならない点が、機密情報の取り扱いです。セキュリティの確保が必要なソースコードをオープンなAI機能に直接入力することにはリスクが伴います。UCLでは、法人向けのAIサービスの利用を通じて、機密情報を安全に扱う手法を提供しています。
今後の展望
過去に開発されたソースプログラムをAI技術を活用して再利用することで、ソフトウェア開発者の不足問題に貢献できると考えています。UCLは今後もAI機能を駆使したツールの提供を進め、より効率的な開発環境を実現する取り組みを強化していきます。
会社概要
株式会社ユニバーサルコンピュータ研究所は、1984年に設立されて以来、全国のSOLAS港湾監視システムや公共監視システム、映像鮮明化システムなど、幅広い分野での実績があります。所在地は大阪市中央区にあり、代表取締役の横山雅俊氏は大阪大学の工学博士です。
お問い合わせ先
本製品に関するお客様からのお問い合わせは、株式会社ユニバーサルコンピュータ研究所まで。公式ウェブサイトは
こちらで、Eメールでのお問い合わせは
[email protected]まで受け付けています。ぜひ、今後の展開にご期待ください。