再生農業イベント報告
2023-07-03 10:00:03

環境再生型農業推進イベント開催:コベーションバイオ、プリミエント、トゥルテラ社の連携

環境再生型農業の未来:コベーションバイオ、プリミエント、トゥルテラ社によるイノベーション



2023年6月、アイオワ州ダウシティにて、コベーションバイオマテリアルズ社、プリミエント社、トゥルテラ社が共同で、環境再生型農業の実証イベントを開催しました。このイベントには、持続可能な代替素材への転換を目指す企業関係者らが参加し、トウモロコシを原料としたバイオベース素材の可能性を探りました。

トウモロコシ:持続可能な未来への鍵



イベントでは、化石燃料由来の素材に替わる持続可能な代替素材として、トウモロコシに着目。トウモロコシの栽培が、環境への負荷削減に貢献することを実証する取り組みが紹介されました。コベーションバイオマテリアルズ社のCEOであるDr.マイケル・サルツバーグ氏は、「バイオベース生産の現場であるトウモロコシ畑で、バリューチェーンのパートナーが集まるのは今回が初めてです」と語り、再生可能な資源を活用した循環型経済への転換への期待を表明しました。

フィールドデイ:実践と革新が融合



フィールドデイでは、様々なデモンストレーションやパネルディスカッションが行われ、環境再生型農業の実践内容とその効果が具体的に示されました。

降雨シミュレーション: 米国農務省天然資源保護局の専門家による発表では、不耕起栽培やカバークロップなどの再生型農業が、水の循環や土壌保全に大きく貢献することが示されました。
責任ある農業のデモ: 6世代続く家族経営の農家であるケリー・ギャレット氏によるデモンストレーションでは、従来の農業から土壌の健康や廃棄物削減を重視した多様な農業への転換の成功事例が紹介されました。
トラクターとプランターのデモ: 不耕起栽培に特化した機械のデモンストレーションでは、従来の耕耘法に頼らない新たな農業技術が紹介されました。
トウモロコシの解剖: プリミエント社の専門家によるトウモロコシの構造や特性に関する発表では、この作物がバイオエコノミーにおいて果たす役割の重要性が強調されました。
* パネルディスカッション: 農家によるパネルディスカッションでは、環境再生型農業の課題や成功事例が共有され、地域差や環境要因、コスト面などについて活発な議論が交わされました。

バイオベース素材の可能性:コベーションバイオマテリアルズの取り組み



コベーションバイオマテリアルズ社は、トウモロコシ由来の100%バイオベースの1,3-プロパンジオール(PDO)を生産。この素材は、Sorona®ポリマー、Susterra®プロパンジオール、Zemea®プロパンジオールなどの製品に活用され、アパレル、カーペット、化粧品など幅広い業界に持続可能なソリューションを提供しています。これらの素材は、高機能性と持続可能性を両立させた革新的な製品です。

トゥルテラの役割:持続可能な農業への貢献



トゥルテラ社は、農家から最終消費者までを繋ぐサプライチェーン全体での持続可能性推進に貢献。農家の持続可能な農業への取り組みを支援し、環境保全と経済的成功の両立を目指しています。

まとめ:持続可能な未来への展望



今回のイベントは、環境再生型農業の可能性と、企業・農家の連携の重要性を改めて示しました。トウモロコシを原料としたバイオベース素材の開発、革新的な農業技術の導入、そしてサプライチェーン全体の連携を通して、より持続可能な未来の実現に向けて大きく前進しました。 この取り組みは、気候変動対策にも大きく貢献すると期待されています。

会社情報

会社名
コベーション・バイオマテリアルズ・ジャパン株式会社
住所
千代田区丸の内1-6-5丸の内北口ビルディング9F
電話番号

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