アメリカを巡る旅
2022-07-13 12:40:01
初邦訳のドキュメンタリー『アメリカを巡る旅』が話題に!
初邦訳の新刊『アメリカを巡る旅』
2022年7月、木星社からリリースされたドキュメンタリー『アメリカを巡る旅 3,700マイルを走って見つけた、僕たちのこと。』は、ランナー&ジャーナリストであるリッキー・ゲイツによって書かれた注目の一冊です。本書は、アメリカの分断された現状を反映しながら、ゲイツが旅先で出会った人々を通じて描かれる希望に満ちた物語です。
このドキュメンタリーは、旅行記としてだけでなく、深い共感を呼ぶ内容としても評価されています。リッキー・ゲイツは、206枚の写真と抑制されたナラティブを基に、旅の中で出会った「人々」のストーリーを私たちに届けます。個々の物語が集まりやがて「僕たち」という集合的な物語へと成長する様子が描かれており、読み手に共鳴する力を与えています。
本書の主題
本書は、読者に問いかけます。「私たちはどこへ向かうのか?」これは単なる旅行の記録ではなく、現代に生きる私たちに訴えかける内容です。リッキー・ゲイツは、自身の体験を通じて、現代の「人間」に求められる深い理解や共感について繰り返し言及しています。彼は自然や都市の中で「人間」であることを探求し続けており、その過程で得た知見が本書に生かされています。
旅の背景
本書の出版の背景には、分断されたアメリカの様々な地域を走る過程で出会った人々の物語があります。ゲイツは、分断された社会の中で共鳴するエピソードや思い出を記録しながら、アメリカという国の本質を明らかにしていきます。彼の作品は、単なる観光地や風景の描写を超え、人間同士の絆や相互理解の重要性を強調しています。
本書では、様々な人々との交流が、ゲイツ自身の見解や価値観にどのように影響を与えたかが描かれ、その中で「私たち」の在り方について深く考えさせられます。現代の課題を反映させながらも、希望の光を失わない物語がここに息づいています。
著者と訳者の魅力
リッキー・ゲイツの探求心と情熱は、本書の文章に色を添えています。そして、この作品は、媚びない言葉で表現されており、川鍋明日香の翻訳によって日本の読者にも親しみやすい内容に仕上がっています。彼女は『VOGUE』や『WIRED』などの著名な媒体に寄稿しており、その豊かな視点が原作の魅力を損なうことなく、逆に引き立てています。
木星社の取り組み
木星社は、スポーツやアートを通して「世界」を知る名作シリーズを展開中です。本書『アメリカを巡る旅』を手に取ることで、私たちのより広い視野を得ることができるでしょう。また、今後の刊行予定として、ヴィーガンブランド「ウルトラランチ」の食をテーマにしたドキュメンタリーやエッセイも控えています。これからも木星社が新たな価値を提供し続けることを期待しましょう。
私たちの世界は複雑です。しかし、「走る」ことによって得たストーリーを通じて、私たちは自らのありようを見出すことができるのです。リッキー・ゲイツの『アメリカを巡る旅』は、そんな旅の出発点となる一冊です。
会社情報
- 会社名
-
株式会社木星社
- 住所
- 京都市下京区平居町55番地1
- 電話番号
-
075-600-2401