SherLOCK、次世代AIを支えるセキュリティソリューション発表
AIセキュリティスタートアップのSherLOCK株式会社が、次世代AIインフラを対象としたセキュリティソリューション「Agentic Security Hub」のプロトタイプを開発した。このソリューションは、自律的に動作するAIエージェント(Agentic AI)同士の協調を安全に実現することを目指している。
背景と目的
近年、AIエージェントの活用が急速に進展している。これにより、自律的なタスク管理や意思決定が可能となり、業務効率を大幅に向上させることが期待されている。しかし、AIエージェントが外部データやシステムにアクセスする際、新たなセキュリティリスクが浮上する。特に、プロンプトインジェクションやアクセス権の管理、サプライチェーンの脆弱性など、従来のAIセキュリティ手法では対応が厳しい問題も増えている。
このような状況を踏まえ、SherLOCKはAgentic AI向けの新しいセキュリティソリューション開発に着手。AIの活用を広げるために、セキュリティの確保が急務であると認識している。
Agentic Security Hubの特徴
新たに開発された「Agentic Security Hub」は、AIエージェントの特性を考慮し、以下のような機能を備えている:
1.
動的監視とリアルタイムガバナンス:AIエージェントの行動をリアルタイムで監視し、悪意のある行動や不審な挙動を即座に検出して遮断。これにより、AIの動向の変化にも柔軟に対応できるセキュリティ基盤を提供する。
2.
権限管理の自動化:各エージェントの権限を自動的にプロファイリングし、不正行動を防止するメカニズムを導入。安全で効率的な業務運営を支援する。
3.
サプライチェーンセキュリティ:外部のAPIやモデルとの連携を含む全体の脆弱性をスキャンし、運用前からリスクを可視化することで安定した開発環境を確保。
4.
シームレスな統合:オープンなプロトコルを採用することで、様々なベンダーのエージェントとの連携を容易にし、既存の投資を守る。
今後の展望
SherLOCKは、このプロトタイプを基にAIエージェント間の協調を加速させるセキュリティソリューションの商用化を目指している。2026年度中の製品リリースを見据え、これからもAgentic AIの進化に合わせて、セキュリティ技術を向上させていく方針だ。データ主権とセキュリティを両立させることで、持続可能なデジタル社会の実現に貢献することを目指している。
会社情報
- - 会社名:SherLOCK株式会社 (SherLOCK, Inc.)
- - 代表者:代表取締役CEO 築地テレサ
- - 設立日:2024年1月
- - 所在地:東京都港区虎ノ門5丁目9-1
- - Webサイト:https://shlck.com/
お問い合わせ
SherLOCKに関する情報やデモについての質問は、以下のメールにてお問い合わせください:
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この革新的なプロトタイプが、AIエージェント市場におけるセキュリティの壁を破り、新たな可能性を切り開くことが期待される。ビジネスの自動化と効率化を進める中で、必要不可欠な基盤技術となることは明らかである。