下関市と企業連携による持続可能な航空燃料プロジェクト
2024年2月6日、山口県下関市で持続可能な航空燃料(SAF)を推進するための連携協定が締結されました。この取り組みは、使用済み食用油の資源化を促進するもので、地域の企業と一体となり新たな循環モデルを構築する第一歩です。
協定の背景と目的
下関市は、環境省から「脱炭素先行地域」の認定を受けており、脱炭素化と経済活性化を両立させることを目指しています。唐戸市場や観光施設の集積がある市街地では、環境配慮行動の優良事業者を認定し、地域銀行との金利優遇融資制度を組み合わせて設備投資を促進する取り組みが進んでいます。市民の環境教育や啓発も重視されており、今回の協定によって廃食用油の資源化を行い、国産SAFの原料としての活用が図られます。
協定の主要内容
協定では、以下の事項に関して連携がなされます。
1. 廃食用油の回収
2. SAFの製造および維持に必要な活動の実施
3. 市民への情報発信や普及啓発活動
4. 下関市内での廃食用油回収拠点の拡大
5. その他、協定目的を実現するための必要な活動
具体的な取り組み
協定締結後、下関市環境部庁舎に廃食用油の回収拠点を設置し、すでに市民からの回収を開始しています。また、公共施設から出る事業系廃食用油のSAF製造への活用も進められ、2026年に向けて準備が整えられています。
下関市が回収した廃食用油は、レボインターナショナルによって収集され、大規模にSAFを生産するSAFFAIRE SKY ENERGYのプラント(大阪府堺市)に運ばれます。下関市からの供給量は年間約12,000kgを見込んでいます。市民一人ひとりが環境保護に貢献できるこの取り組みは、地域全体の資源循環を促すものです。
「Fry to Fly Project」とは
「Fry to Fly Project」は、家庭や店舗で発生する廃食用油を元にSAFを製造し、航空機の運航に利用するプロジェクトです。このプロジェクトは、日揮HDが設立したもので、賛同する企業や自治体が参加し、地域の資源循環を促進します。この協力によって、サステイナブルな航空燃料の利用が広がり、環境負荷の軽減に寄与することが期待されています。
下関市の将来ビジョン
下関市は、この取り組みを通じて「ゼロカーボンシティしものせき」の実現に向け、多角的な施策を展開しています。市民、企業、行政の連携を強化することで、持続可能な未来を目指していきます。
この画期的な協定には、多くの期待が寄せられており、下関市が環境への配慮を実践するモデルケースとして、他地域にも影響を与えるでしょう。