株式会社cottaが、カスタマエンゲージメントプラットフォームのBrazeを導入し、顧客体験の向上とLTV(顧客生涯価値)を目指す取り組みを発表しました。cottaは、製菓および製パン材料、包装資材を扱うECサイトを運営しており、個人から法人まで多様なニーズに応えています。このサイトは特に、小ロットでの対応に強みを持ち、現在の会員数は約180万人に達しています。
コロナ禍を経て、オンラインショップの需要が高まり、cottaはその成長に対応すべく、デジタルマーケティング施策を見直すことを決断しました。これまでの画一的なアプローチから脱却し、Brazeを通じて顧客の属性に基づいたターゲティングとパーソナライズを進めることにしたのです。これにより、顧客ごとに異なるニーズに応える施策が可能となりました。
Brazeの導入によって、特に法人向けの販売促進活動において顧客のニーズを把握し、ダイレクトにアプローチできるようになりました。例えば、離反した顧客には再度来店を促すための割引クーポンを提供し、常連の顧客には新商品の提案を行うなどの施策を展開しています。また、季節のイベントや特別な日には、顧客の行動に基づいてきめ細やかなプロモーションを実施することができ、これが売上や購入者数の増加につながっています。実際、離反顧客の復帰者数は前年比150%、売上は前年比で155%、購入者数は130.4%と、数值的にも顕著な改善が見られています。
さらに、Brazeを導入する前は様々なツールを使い分けていましたが、これを一元化したことで10%〜20%のコスト削減に成功しました。新たに投入されたBrazeとLINE公式アカウントとの連携機能を利用することで、LINE販促費を最適化し、ノンコードで施策を実施できる体制も整えています。結果として人件費の削減も達成しました。
今後は法人向け施策にとどまらず、個人向けの施策にもBrazeを活用し、全体のLTV向上を図ろうとしています。顧客の誕生日や記念日、購入履歴に基づくコミュニケーションを、よりパーソナルな形で展開していく予定であり、Braze AIを用いることで、顧客の趣味や嗜好に応じたアプローチを継続的に行うことが期待されています。
cottaは、2007年に設立以降、国内最大級の製菓・製パン材料の専門サイトとして成長を続けています。最近では、有名パティシエやインフルエンサーとのコラボレーションにより、トレンドを反映したレシピコンテンツを強化し、製菓製パン業界では欠かせない存在となっています。今後のcottaの動向にも注目が集まります。Brazeの成功事例を生かして、さらなる成長を目指すcottaの取り組みをご期待ください。
Brazeは顧客との魅力的な関係を築くためのプラットフォームとして、幅広いデータソースを駆使した施策の実行や、リアルタイムでのコミュニケーションを実現します。顧客満足の向上に貢献し続けるBrazeの技術が、cottaにどのような影響を与えるのか、その成果が楽しみです。