新たな動画ストリーミングソリューションの登場
2024年9月13日から16日にかけてオランダのアムステルダムで開催される国際映像・放送機器展「IBC2024」において、ACCESS Europe GmbHとSmarDTV Corporationが共同で新たなソリューションを発表しました。本記事では、その詳細をお届けします。
1. 共同ソリューションの概要
ACCESS Europeはドイツ、SmarDTVはフランスに本社を置く企業であり、両社はそれぞれの強みを生かし、「NetRange TV Store」と「FAST Hub」、そしてSmarDTVの「LYNX」パッケージを統合した革新的なソリューションを提供します。
「LYNX」は、4K動画ストリーミング配信に特化したパッケージであり、事業者にとって新たなアプリや動画チャンネルを供給するための手助けをします。この統合により、顧客は多様なコンテンツを楽しむことができ、また事業者側も新たな収益源の確保が可能となるのです。
2. 事業者への利益
この新しいソリューションは、事業者に対し、操作の複雑さを軽減しつつ、収益の向上を実現するものです。青野政博氏(ACCESS Europe CEO)は、SmarDTVとのパートナーシップによってエキサイティングな新サービスが生まれると述べ、両社の技術の組み合わせが事業者やスマートTVメーカーに高度な制御をもたらすと伝えています。
Lionel Boissier氏(SmarDTV CEO)もこのパートナーシップの意義を強調しており、コネクテッドサービスを模索する従来の放送事業者にとって、統合されたコスト効率の良いソリューションが顧客価値を高めるとしています。
3. 具体的な機能と利便性
SmarDTVの「LYNX」パッケージは、高度なビデオコーデックH.265やVP9をサポートしており、最高品質のストリーミング体験を提供します。また、Wi-Fi 5やBluetooth LEを搭載し、ワイヤレスでの接続性も確保されています。
ACCESS Europeの「NetRange TV Store」は、スマートTVやコネクテッドデバイスに向けたアプリやコンテンツを提供するプラットフォームであり、事業者が自社のユーザーエクスペリエンスをコントロールしながら、さまざまなアプリケーションに対応することを可能にします。
このように、両社の統合ソリューションは、事業者が新しいアプリやストリーミングチャンネルをスムーズに追加し、顧客に対して多彩なコンテンツを提供するための強力なツールとなります。
4. 今後の展望
ACCESSとSmarDTVのコラボレーションにより、今後の動画ストリーミング市場での事業者の競争力が一層高まることが予想されます。両社は共に、放送業界の変革に貢献し、視聴者に対する新しい体験を提供していくでしょう。
この新たなソリューションがどのように事業者に影響を与え、成長を促進するのか、今後の動向に注目です。