ユニゾンシステムズが提供する次世代考査管理SaaS
福岡県福岡市に本社を置く株式会社ユニゾンシステムズが、2025年に新たな考査管理システム「考査SaaS」を提供開始することを発表しました。このサービスは、日本テレビが新たに立ち上げた広告プラットフォーム「アドリーチマックス(AdRM)」とそのウェブサービス「スグリー」との連携に対応し、広告業界に革新をもたらします。
考査業務とその重要性
考査業務は、企業が出稿するCM素材が日本民間放送連盟の放送基準や法令に適合しているかを確認する作業です。ユニゾンシステムズは、これまで複数の放送局での運用実績を持ち、考査システムを開発してきました。しかし、最近の広告業界は大きな変化を迎えています。特に、AdRMの導入により、デジタル広告の利便性がテレビ広告に取り入れられ、より効果的な広告運用が求められています。
今後、広告内容やCM素材の変更が容易になる中で、考査業務の効率化が求められています。このような背景から、ユニゾンシステムズは、幅広い広告効果を狙えるAdRMと連携し、考査業務をサポートするSaaS型のシステムを開発することを決定しました。
考査SaaSの主な特徴
新たに開発された「考査SaaS」は、ユニゾンシステムズがこれまで提供してきたシステムの機能を継承しつつ、さらに使いやすく、導入しやすいユーザーインターフェースを特長としています。提供形態は、専有型と共有型の二つに分かれ、契約時に選択可能です。両タイプとも、AdRMなどとの連携が進むにつれて定期的にアップデートされる予定です。
専有型の特徴
1.
カスタマイズ性: 個別のニーズに応じたカスタマイズが可能で、インフラ構成も対応します。
2.
安定性: サーバー負荷やトランスコードの影響を受けずに、独立して動作します。
3.
柔軟なメンテナンス: 利用者の都合に合わせて、システムメンテナンスが実施できます。
共有型の特徴
1.
コスト効率: 複数のユーザーでの利用により、リーズナブルな価格が実現されます。
2.
一元管理: インフラ構成はユニゾンシステムズの都合に基づきますが、管理が容易になります。
3.
一括メンテナンス: システムメンテナンスは一括で行われ、効率的に運用ができます。
「考査SaaS」は2025年にベータ版の提供を開始し、本格的なサービス提供は2025年後半から2026年前半を予定しています。これにより、広告業界における考査業務の効率化と、より効果的な広告運用が実現されることでしょう。
ユニゾンシステムズの企業理念
株式会社ユニゾンシステムズは、創業34年の歴史を誇るITベンダーで、主に放送局向けのシステム開発を行ってきました。しかし、最近では一般企業でも映像を扱う機会が増えており、放送局のノウハウを活かして、一般向けの映像管理システムを提供し始めています。映像は事実を支える重要な要素であり、今後も映像を活用したビジネス分析は拡大が期待されます。
今回は、ユニゾンシステムズの新しい考査SaaSについてご紹介しましたが、今後も、映像の情報活用を促進するための様々なサービスが期待されます。