プレトピック:脱炭素社会に向けての新たな挑戦
出光興産株式会社は、脱炭素をテーマにしたビジネスコンテスト「Earth hacksデカボチャレンジ2025 Summer」に初めて参加するという挑戦を行いました。このコンテストは、学生や企業、自治体が集まり、脱炭素の実現に向けた新たなビジネスアイデアを共創する場として、5日間にわたって開催されます。特に注目すべきは、出光興産が取り組んだテーマである「Green Premiumを克服し、価値を創る」というもので、合成燃料の市場浸透を加速させるためのマーケティングやビジネスモデルについて学生とアイデアを出し合いました。
合成燃料の持つ可能性
合成燃料は、従来の石油製品と同様に使用することができ、また、既存のインフラを活用できるという特性を持っています。しかし、まだ市場には課題も存在します。特に、合成燃料を製造するための再生可能エネルギーのコストや、顧客に対する認知度の低さが大きな壁となっています。そこで出光興産は、将来の次世代エネルギーの消費者となる学生たちと協力し、この課題に取り組むことを決めました。
コンテストの取り組み
コンテストでは、企業ごとに学生チームが配属され、テーマに沿った新規事業アイデアを議論する形式で進行しました。出光興産のチームは、環境負荷が低い合成燃料の魅力を伝えるためのアイデアを模索しました。学生たちは「自分事化」「体験提供」「SNS活用」といった独自の視点を取り入れ、新しいビジネスプランを開発するために熱心に議論しました。その結果、合成燃料を使用した観光体験の提供や、合成燃料の認知向上に向けたイベントの企画など、多彩なアイデアが生まれました。
未来に向けたビジョン
出光興産では、合成燃料の特性を活かすため、e-メタノールの事業化を検討しており、今後も学生との共創を通じて新たなアイデアを継続的に引き出していく方針です。このような試みは、脱炭素社会に向けた新たなビジネスチャンスを生み出すだけでなく、次世代のエネルギー消費者に向けた関心の高まりにも寄与していくことでしょう。
Earth hacks株式会社について
Earth hacks株式会社は、生活者と企業・自治体をつなぎ、脱炭素社会の実現に向けてさまざまな取り組みを行っています。CO₂削減率の可視化や、共創型ビジネスコンテストの開催など、Z世代を中心とした新たな価値提供を目指しています。エネルギーや環境問題についての理解を深めつつ、新しい可能性を探る取り組みが今、加速しています。