名古屋大学の遠隔医療
2018-05-31 13:39:26

名古屋大学が推進する新たな遠隔医療支援システムの実験開始

名古屋大学の新たな遠隔医療支援システム



名古屋大学医学部附属病院の小児外科は、最新の遠隔医療支援システム「XMIX」の運用実験を開始しました。このシステムは、医師間でのリアルタイムな情報共有と診断支援を可能にする画期的な技術であり、分散暗号やブロックチェーンを活用した「XCOA」によって、データの改ざんを防止することができます。これにより、医療知識の保護が求められる遠隔医療において、情報の安全性が確保されるのです。

XMIXの特長


XMIXの導入により、医師たちはスマートフォンを通じて簡単にコミュニケーションを取り、一緒に診断作業を行うことが可能になります。このシステムは専用のアプリケーションを介して運用されており、医療現場で即座に必要な情報を入手できるため、迅速な意思決定が求められる小児外科にとっては特に重要なツールです。これにより、地域医療の質が格段に向上することが期待されます。

医療過疎地の課題に対応


これまで小児外科医を各地に配置することでへき地医療問題の改善が図られてきましたが、小児疾患は非常に希少であるため、経験や知識を蓄積することが難しいという課題が浮上していました。このため、名古屋大学医学部附属病院の医師は、XMIXを用いて遠隔医療支援を行うことで、地方の医師が自信を持って診断や治療を行うための体制を整えています。また、医師同士の相互情報共有を通じて、より多くの経験を積むことができる環境を目指しています。

遠隔支援の運用開始


最近、安城更生病院、名古屋第一赤十字病院、あいち小児保険医療総合センターとの連携で、遠隔支援の運用が始まったほか、オンラインビデオ通話を使用したサポートが進められています。これにより、地域医療の質向上だけでなく、稀少疾患に関する貴重なデータも共有され、改善が期待されています。

今後の展望


名古屋大学医学部附属病院の小児外科では、オンラインの遠隔医療システムを活用し、医師の経験や知識を効果的に共有することで、地域ごとに異なる疾患の知識や治療経験を集約し、医療全体の質を高めることを目指しています。さらには、蓄積された情報を解析し、適切な診断を支援するAIアルゴリズムの開発にも取り組むことで、専門医が不在の場所でも質の高い診断が可能になることが期待されています。

TRIARTの役割


このプロジェクトを支えるのは、技術創出型のIT企業「TRIART」です。TRIARTは、情報セキュリティ技術や画像応用処理の開発を手掛け、多くのネットワークソリューションを提供してきました。特に「XCOA」は高く評価されており、遠隔医療を支えるXMIXの開発にも取り組んでいます。

名古屋大学医学部附属病院小児外科の新しい取り組みは、遠隔医療の未来を開く重要な一歩となることでしょう。今後の進展から目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社TRIART
住所
福岡県飯塚市大字川津680-41CIRD
電話番号
0948-80-1081

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