市民公開講座の開催概要
2025年3月2日(日)、東京・銀座で「聴こえと認知症―健康長寿に向けてできること―」をテーマにした市民公開講座が行われます。近年、認知症の発症リスク因子として注目される加齢性難聴の問題に焦点を当て、耳鼻咽喉科や老年内科、厚生労働行政の専門家が一堂に会し、さまざまな観点から公開講座を行います。特に、聴覚の衰えが一般的に40歳前後から始まり、60歳以上では約3人に1人、70歳以上では半数以上が難聴になるとされる現状を鑑みると、この講座は多くの市民にとって重要な意味を持つでしょう。
認知症のリスクと難聴の関係
難聴は予防可能な認知症の最大のリスク因子として理解されており、早期の対策が求められています。補聴器を使用することや、日常的な難聴対策によって、認知症の発症を7.5%減少させることができるとの調査結果もあります。この講座では、聴覚と認知機能の関連性を専門家がわかりやすく解説し、多くの人々の意識を高めることを目指します。
講座のプログラム
公開講座では、各領域の専門家が次のテーマについて発表を行います:
1.
「日本の難聴対策」
講師:中山美恵(厚生労働省)
内容:日本における難聴対策の現況
2.
「“聴こえ”のしくみと難聴」
講師:日比野浩(大阪大学)
内容:聴覚の基本と難聴のメカニズム
3.
「難聴からフレイルや認知症への負の連鎖を断ち切ろう!」
講師:飯島勝矢(東京大学)
内容:難聴と認知機能低下の関係
4.
「聴こえを補う“補聴器・人工内耳”の認知機能への効果」
講師:内田育恵(愛知医科大学)
内容:補聴器の使用による認知機能への影響
5.
質疑応答
このように多彩なプログラムを通じて、聴覚と認知症の関係について幅広く学び、自らの健康管理に役立てることができる機会となります。
イベントへの参加方法
参加は無料で、事前申し込みが必要です。以下のURLまたはQRコードからフォームにアクセスし、必要事項を記入して申し込みを行ってください。
参加申込フォーム
開催場所とアクセス
東京都中央区銀座3-9-11 紙パルプ会館 2階
東京メトロ 銀座線・丸ノ内線・日比谷線 銀座駅A12番出口から徒歩1~2分
都営地下鉄 浅草線 東銀座駅A7・A8出口から徒歩1~2分
主催・お問い合わせ
この公開講座は、日本医学会連合TEAM事業「加齢性難聴の啓発に基づく健康寿命延伸事業」によって主催されています。質問や取材希望の方は、以下のメールアドレスまでご連絡ください。
運営事務局(株式会社メディプロデュース)
メール:
[email protected]
市民としてこの機会に参加し、健康長寿を見据えた情報を得ることが重要です。ぜひ、興味のある方はお誘い合わせの上、参加してみてはいかがでしょうか。