リスクモンスター、倒産判別力の向上を目指した新格付ロジックの改訂
法人向けに与信管理クラウドサービスを提供しているリスクモンスター株式会社(東京都中央区、代表取締役社長:藤本太一、以下リスモン)は、2025年12月14日に「RM格付ロジック」の改定を実施すると発表しました。これは倒産リスク判別精度のさらなる向上を図るための取り組みです。
RM格付とは
RM格付は、企業をA格からF格までの6段階で評価する与信管理指標であり、細分化を含めると9段階に分類されます。倒産判別力は90%を超える高精度を誇り、今回のロジック改定ではさらに0.8ポイントの向上が見込まれています。
倒産判別力は、実際の倒産件数に占めるリスクモンスターの低格付(E格・F格)の企業割合を示したもので、信頼性の高い評価基準を提供しています。リスモンが保有する約550万社の企業情報データと倒産データをAI技術で分析し、企業評価基準の柔軟性を高めるのが狙いです。
改定の背景
近年、日本経済は大阪万博や円安によるインバウンド需要の高まりが見られる一方で、物価の上昇や国際取引への懸念など、複雑な経済環境が続いています。このような状況下で、企業は倒産リスクを抱えるとともに、適正な価格設定や資金繰り計画、人手不足への対応が求められています。
リスモンはこうした課題に対応すべく、経済環境や景気動向の変化に適応した倒産確率の適時化を図ります。具体的には、最新の倒産実績を定期的に集計し、これに基づいて格付評価ロジックを適宜修正し、格付と倒産確率の乖離を防ぎます。
改定のポイント
1.
倒産確率の適時化
経済や景気の変動に対応して、倒産確率をリアルタイムで調整します。
2.
定量分析の強化
成長性の観点から中期的な収支推移を重視した評価を行い、より適正化を図ります。
3.
ディスクロージャー分析の強化
最新の企業情報に基づいた情報開示態度を重視し、これを格付に反映させます。
これらの新たな手法によって、評価の精度を一層高めることが期待されています。リスモンは、企業が厳しい経済情勢の中でも積極的な取引を進められるよう、RM格付の向上に努力していく考えです。
リスクモンスター株式会社の概要
リスクモンスターは2000年9月に設立され、インターネットを用いた与信管理業務のアウトソーシングサービスを開始しました。法人会員向けにビジネスポータルサイトや教育関連事業にも拡大し、さらに多様なサービスを展開しています。会員数は2025年9月時点で14,710を超え、与信管理サービスを提供する企業として成長を続けています。
リスクモンスターは、企業評価の透明性と信頼性の向上を追求し、経済環境の変化に柔軟に対応できるサービスを提供することを目指しています。