MI-6の最新プラットフォーム「miHub®」が東京濾器に導入
MI-6株式会社は、この度東京濾器株式会社に最新の材料開発プラットフォーム「miHub®」を導入しました。東京濾器は自動車業界での豊富な経験を持つ企業で、フィルターや触媒の開発・製造を行っています。今回の導入は、材料開発のプロセスを根本から変え、データに基づいたR&D体制を強化する狙いがあります。
「miHub®」導入の背景と必要性
創業から75年以上の歴史を持つ東京濾器は、オイルフィルターや自動車用触媒といった製品を通じて、自動車産業の発展に寄与してきました。しかし、進化する自動車産業においては、複雑化する製品開発に対応する必要がありました。従来の最適解を見出す手法が通用しなくなり、各パートの経験と知見を組織的に活用することが重要です。
特に、過去の実験データや経験の蓄積が組織全体で共有されていないという課題が浮かび上がりました。これを解消するためには、開発者が持つ暗黙の知識を形式知として整備し、全体で活用する基盤が必要です。
なぜ「miHub®」なのか
「miHub®」を選定した理由は、その解析機能が単なるツールにとどまらず、企業文化そのものを変える可能性があると感じたからです。従来のデータ整理や分析、共有がシームレスに行えるこのプラットフォームは、特に現場の研究者自身が主体的にデータに向き合える点が特徴です。これにより、経験に依存することなく、データを活用して開発を加速させることが可能になります。
現場の願いである「自らの力でデータを活用したい」という思いを実現するためのツールなのです。これによって、組織が自律的に成長していく未来を具体的に描けるようになりました。
今後の展望
「miHub®」の導入を皮切りに、東京濾器は「試行錯誤の過程」を組織の資産として蓄積し、次の開発に活かす「知のサイクル」を確立していきます。具体的には、経験やデータに基づき迅速に最適材料の設計・開発を行い、革新的なフィルターや触媒、さらには新たな樹脂部品の創出を目指します。
また、数々の現象を解析する能力を高め、データという客観的な指針に基づく柔軟でクリエイティブな発想を支援し続けることで、挑戦する人材を育てる環境を整備していく考えです。このような取り組みを通じて、企業としての持続的成長を促進していくことを目指しています。
「miHub®」とは?
「miHub®」は、研究者の専門知識とマテリアルズ・インフォマティクス(MI)を融合させたSaaS型実験計画プラットフォームです。研究員が直感的に利用できるこのツールは、コミュニケーションや意思決定の過程を記録し、チーム全体でのナレッジシェアを促進します。これにより、組織全体での研究開発力が向上することが期待されます。
会社情報
MI-6株式会社
- - 代表者:木嵜 基博
- - 設立:2017年11月17日
- - 所在地:東京都中央区日本橋小舟町8-13
- - 事業内容:マテリアルズ・インフォマティクスやロボティクス技術を応用したサービス提供
- - コーポレートサイト:MI-6株式会社
東京濾器株式会社
- - 代表者:岩本 高明
- - 創業:1949年3月29日
- - 所在地:神奈川県横浜市都筑区仲町台3-12-3
- - 事業内容:自動車用フィルターや触媒製品の開発・製造
- - コーポレートサイト:東京濾器株式会社