ヘルスケアベンチャー育成
2016-11-16 09:01:13
国内最大級のCVC、新たなヘルスケアベンチャーを育成へ
ヘルスケア分野に特化したCVC設立の背景
東京都港区に本社を置く株式会社キャピタルメディカが、新たに「株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ」を設立しました。この新会社は、ヘルスケアセクターにおいて、ベンチャー投資育成事業を展開することを目的としています。
近年、医療データの活用やIoT、人工知能、ロボット技術の医療・介護現場への実装が進む中、ヘルスケア領域でのイノベーションが求められています。これに応じて、「Healthtech」と呼ばれる新興企業への期待も高まっています。しかし、この分野の発展には、いくつかの課題が存在していました。それは、特に医療におけるテストフィールドの確保が難しいことです。
テストフィールドの不足とその影響
多くの医療機関は、厳格な法令や地域医療の保護により、製品やサービスのテスト導入がしづらい環境にあります。この結果、事業開発のPDCAサイクルが健康的に回らず、製品の改良が進まないという問題が生じています。これにより、ベンチャー企業は事業拡張に苦戦しているのが現状です。
一方で、社会保障費削減や医療の質向上を考えると、これらのイノベーションは不可欠です。特に、医療業界以外の新しい視点からのアプローチが医療介護の発展には大きな影響を与えるとされています。ただし、ヘルスケア領域に対する理解やネットワークが未成熟なため、ベンチャー企業によるイノベーションが思うように進まないという構造的な問題も浮き彫りになっています。
キャピタルメディカ・ベンチャーズの設立目的
これらの課題を打破するためにキャピタルメディカ・ベンチャーズが設立されました。当社は、全国に展開する22の病院と14の高齢者施設をフィールドとして活用し、迅速な事業改善プロセス(PDCAサイクル)の促進を図ります。これにより、投資先のベンチャー企業と共にヘルスケア領域のイノベーションを進め、実践的な成果を生み出すことにコミットしています。
具体的な取り組み内容
キャピタルメディカ・ベンチャーズは、ヘルスケア関連のベンチャー企業への投資を行っています。その中には、経営支援やセミナー・勉強会の開催といった事業も含まれています。設立初期の運用資金は30億円を見込んでおり、事業進捗に応じて規模を拡大していく計画です。
また、未来投資会議での医療データの活用や、最先端技術を医療現場にどう取り入れるかをテーマに、様々な議論も行われている状況を踏まえ、同社の役割はますます重要となります。
会社概要
株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズの本社は東京都港区虎ノ門に位置し、代表取締役には青木武士氏が就任しています。資本金は1,000万円で、株式会社キャピタルメディカが100%出資しています。さらに、ホームページも用意されており、詳しい情報はそちらで確認できます。
今後、同社はヘルスケアセクターにおける新しいビジネスの創出とともに、社会全体の医療と介護の質向上に寄与することを目指して、ますます活動を活発化させていく意向です。
会社情報
- 会社名
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株式会社ユカリア
- 住所
- 東京都千代田区霞が関3-2-5霞が関ビルディング 19階
- 電話番号
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