鴻池運輸が挑む脱炭素社会への道
鴻池運輸株式会社は、環境への配慮を持った物流サービスを実現するため、新たに冷凍冷蔵器付きの電動トラック(EVトラック)を導入することを発表しました。この取り組みは、静岡県内にあるイオングローバルSCM株式会社の受託センターにおいて、イオングループの店舗配送に用いられ、2025年1月から本格的に運用が始まります。
EVトラックの特徴
今回導入されるEVトラックは、車両総重量が7.5トンで、航続距離は約120キロ。冷凍冷蔵器を搭載したこの小型トラックが、鴻池運輸の東海支店にある長泉流通センター営業所に2台、袋井流通センター営業所に1台、合計3台が配備されます。
この新型EVトラックは、運送中の食品を適正な温度で保つことができるため、顧客にとっても利便性が高く、鴻池運輸にとっても非常に重要な資産となるでしょう。
CO2削減目標への取り組み
鴻池運輸は、環境に配慮した企業としての責任を果たすため、2030年ビジョンの一環としてCO2排出量削減を掲げています。具体的には、2019年3月期と比較して2025年までに35%の削減を目指しており、2026年から2028年までの中期経営計画では28%の削減目標も設定しています。
このような目標を達成するため、EVトラックの導入に加え、鉄道輸送の活用や、輸送過程の省力化・効率化を図っていく方針です。また、NEXT Logistics Japanの取り組みへの参入も計画されており、さまざまな施策を通じて持続可能な社会の実現に寄与していくとしています。
持続可能な未来に向けて
鴻池運輸の新たなEVトラック導入は、単なる車両の更新にとどまらず、持続可能な社会を実現するための重要なステップです。環境問題への対応は、今後ますます重要なテーマとなるでしょう。企業がどのようにして責任をもって環境に配慮した施策を講じるのか、今後の動向に期待が高まります。また、運送業界全体においても、脱炭素化の流れが加速する中で、他社の取り組みも注目されることになるでしょう。これにより、社会全体での環境への配慮が深化し、持続可能な未来が実現することを願っています。
廃棄物の減少やエネルギーの効率的な運用を進めることは、企業の責任であるだけでなく、消費者の選択にも影響を与えています。今後もこの業界の進展に目を向けていきたいと思います。