オーエムネットワークが挑む「三重苦」の解決
オーエムネットワーク株式会社は、新潟市を本拠地とする業務システム開発企業です。近年、企業は人手不足、法改正、AIガバナンス等さまざまな課題に直面しています。その中で同社は、自社開発した内製プラットフォーム「XDB(Extreme Dimensional Brain)」を駆使し、これらの課題に立ち向かっています。
少人数でこなす業務の効率化
現代社会において、人手不足は企業の大きな悩みの種です。特に新型コロナウイルスの影響や労働環境の変化によって、さらにその傾向が顕著になっています。この背景を踏まえ、オーエムネットワークは請求・売上管理などバックオフィス業務の効率化を図り、業務トランスフォーメーション(DX)を進めています。
「XDB」は、請求処理の回数を月4回から2回に減らすことに成功しました。これによって、作業時間を3時間短縮し、全体の確認工数を最大80%も削減しました。また、freeeとの連携により入力ミスも大幅に減少しています。これらは業務の質を向上させただけでなく、社員の作業負担を軽減する効果もありました。
社会的な背景と法対応
新しいインボイス制度や電子取引データの保存義務など、法令遵守が厳しく求められる現在、企業の生産性を上げることは急務です。このような社会背景の中、経営者は法令に適した運用設計や管理体制を確立する必要があります。特にAIに関連する法令遵守の重要性は高まっており、AIガバナンスも企業活動において避けて通れないテーマとなっています。
そこでオーエムネットワークは、新人社員とベテラン社員が協力のもと、内製プラットフォーム「XDB」を開発しました。この二人三脚のアプローチは、若手の斬新なアイディアと長年の経験から得た知識とが融合し、新たな価値を生み出す要因となっています。
XDBの機能と特長
「XDB」は、部門を超えて散在するデータやワークフローを統合するプラットフォームです。例えば、請求業務の自動判定やチェックリストの自動生成など、現場の業務に密着した機能が特徴的です。このプラットフォームによって、運用効率が大幅にアップし、時間の有効活用が可能となりました。
今後の展望
オーエムネットワークは、次の目標として「数字で語れる経営」への転換を掲げています。具体的には、売上管理のリアルタイム化を進め、経営データを感覚的にではなく、数字で可視化していく考えです。これにより、意思決定のプロセスを加速し、経営と現場の共通言語を構築することを目指しています。
XX年の創業から20年の経歴を持つ当社は、今後も「現場実装できるDX」をテーマに、各企業に即したソリューションを提供していきます。オーエムネットワークはこうした
持続可能な生産性向上モデルを地方から広げていくことに全力を尽くすつもりです。これからの動向に注目です。