パチンコ業界を革新するBI機能搭載「Compass」の新展開

パチンコ業界におけるデータの重要性

昨今、パチンコ・パチスロ業界は多様な趣味や娯楽の選択肢が増える中で、参加者数が減少傾向にあります。しかし、店舗あたりの遊技機の設置台数は増え続け、大型化が進んでいることから、業界の競争はますます激化しています。このような環境下で活用できるのが、株式会社ITCが提供するホール経営基幹システム「Compass」です。

Compassとは？

「Compass」は、ホール経営者の意思決定を援助するために設計されたシステムです。2023年にはさらに進化を遂げ、商業用ビジネスインテリジェンス（BI）機能が追加されました。この新機能は、業界のニーズに応える形で開発されたもので、インサイトを提供し、経営者が促進したい売上を助けるツールとして期待されています。

BI機能を搭載した理由

ITCのシステム部執行役員、永峯氏によると、BI機能を「Compass」に加えることになった背景には、顧客からの強い要望がありました。特に、従来使用していたBIツールと「Compass」を統合することでコスト削減が望まれたためです。これまで、ITCではシステムの構成は自社開発に依存していましたが、BI機能に関しては既存のツールの活用を考えていました。

「Compassは視覚表現が弱いので、自分たちでBI機能を一から開発するには多くのコストや工期がかかります。だからこそ、他のBIツールを統合することを模索していました」と永峯氏は語ります。

Yellowfinの組み込み

BIツールに関しては多くのベンダーとコンタクトを取りましたが、条件面で導入を見送るケースが続きました。その中でYellowfinに注目したのは、顧客のニーズに応えつつ、ITC自身が求めるライセンス体系を持っていたからです。「Yellowfinなら、カスタマイズされたライセンスが可能であり、コストを大幅に抑えることができました」と永峯氏は強調します。

導入後の成果

現在、A社ではYellowfinを利用することで、BI機能が日々の意思決定に貢献しています。「Compassへの統合が成功したことで、さらなる機能への要望が高まっています」と永峯氏は自信を覗かせます。また、ITC社内でもYellowfinを使用して利用状況の分析を行い、サービス改善の材料にしているとのことです。