気候変動対応で河川整備基本方針見直しへ - 留萌川、筑後川水系が議論の対象に

気候変動に対応し、河川整備基本方針が見直される



国土交通省は、気候変動の影響を踏まえた河川整備基本方針の見直しに向け、具体的な議論を開始しました。11月15日には、社会資本整備審議会河川分科会河川整備基本方針検討小委員会において、留萌川水系(北海道)と筑後川水系(福岡県、佐賀県、熊本県、大分県)の河川整備基本方針について、初めて審議が行われます。

今回の見直しは、気候変動による降雨パターンや気温上昇といった影響が、河川の治水や利水に深刻な影響を与える可能性があることから、長期的な視点に立った計画の変更が不可欠であるとの認識に基づいています。

留萌川水系と筑後川水系は、それぞれ異なる地理的特性と気候変動の影響を受けやすい地域です。

留萌川水系は、北海道北部を流れる河川で、近年、集中豪雨や大雪による洪水リスクが高まっています。筑後川水系は、九州北部を流れる河川で、渇水や洪水などの水害リスクに加え、海水面上昇による影響も懸念されています。

今回の審議では、これらの水系における気候変動の影響を分析し、流域治水の観点から、河川整備のあり方を検討します。 具体的には、治水施設の強化、水資源の有効活用、水辺空間の整備など、様々な課題解決に向けた対策を検討していく予定です。

国土交通省は、今回の見直しを通じて、気候変動に強い河川整備を進め、安全で安心な社会の実現を目指しています。

社会資本整備審議会河川分科会について



社会資本整備審議会河川分科会は、河川に関する政策や計画について、専門家や関係団体からの意見を聴取し、国土交通大臣に助言を行う機関です。河川整備基本方針検討小委員会は、その下部組織であり、河川整備基本方針の策定や見直しについて、具体的な検討を行っています。

傍聴について



今回の会議は、WEB会議方式にて公開で行われます。WEB上からのみ傍聴が可能です。傍聴を希望される方は、11月14日(木)15:00までに、国土交通省のウェブサイトに記載されているメールアドレスに必要事項を明記してご連絡ください。

今後の見通し



今後の審議では、専門家や関係団体からの意見を聴取しながら、具体的な計画内容を検討していく予定です。国土交通省は、関係者との連携を強化し、気候変動への適応策を積極的に推進していく方針です。

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