アドバンテックが新しいGPU対応モジュール式HMIを発表
2026年5月21日、アドバンテック株式会社は新たに「TPC-B620」というGPU対応モデルを発表しました。この製品は、製造現場においてエッジAIアプリケーションを円滑に運用できるよう設計されています。近年、スマート製造の普及に伴い、企業はデータ解析の手法をリモートクラウドから現場へと移行する必要があります。TPC-B620はその移行を強力にサポートする機能を備えています。
TPC-B620の特長
アドバンテックの新製品TPC-B620は、企業が保持する製造に関するノウハウや機密情報を社内で処理できるため、データ主権を確実に守ります。これにより、リアルタイムで重要な意思決定が行え、さらには大量の生データをクラウドに送信する必要がなくなるため、通信費用の削減にも繋がります。
高い信頼性と柔軟性
このHMIは、高負荷なエッジコンピューティングワークロードにも耐えうるよう、高度な熱設計と多様なモジュールデザインを特徴としています。アドバンテックは独自に開発したアルミ合金スポット溶接技術や、高度なヒートパイプ技術を使用することで、最大65WのCPU性能を実現。過熱による性能低下を防ぎ、安定した操作を提供します。さらに、ファンレスアーキテクチャによって冷却ファンが故障した場合でもダウンタイムを排除。高消費電力環境で使用する場合には、有料のアクティブ冷却キットも選べます。これにより、システムの信頼性を損なうことなく、高い性能を維持できるのです。
エッジAIによる製造現場の革新
TPC-B620は、エッジAIを用いて製造現場のデジタル変革を推進するための最適なソリューションです。高性能なプロセッサや専用GPUの加速機能が結集されており、特に複雑な組立工程をリアルタイムで監視するのに役立ちます。例えば、自動車部品の製造などでは、経験の浅い作業者の作業の質を向上させるためにこの製品が活用できます。
高密度LANポートを通じて高解像度カメラと接続することで、作業プロセスをリアルタイムでチェックできます。万が一、ネジの締め忘れや部品の向き間違いがあった場合には、エッジAIがすぐに異常を検知し、モジュールHMIの画面に目を引く赤色の警告を表示します。この機能により、コストのかかる不良品を未然に防ぎ、全体の生産性が向上します。
製品仕様
- - プロセッサ: Intel® Core™ 7 251E/TE(24コア)およびCore™ 5 221E/TE(14コア)
- - I/O構成: RS-232/422/485×2、USB×4、LAN×3、DisplayPort×1、HDMI×1
- - 拡張スロット: NVIDIA RTX™ シリーズに対応するデュアルPCIeスロット(最大70W電力供給)
- - モジュール設計: 15〜24インチの12種類のパネルデザインに適応(ファンレス設計)
- - 対応OS: Windows 11およびLinux
この製品に関する詳しい情報や仕様については、アドバンテックの公式ウェブサイトをご覧いただくか、営業担当にお問い合わせください。
アドバンテックの会社概要
アドバンテックは1983年に台湾で設立され、40年以上にわたり産業向けに高品質なコンピュータを開発し続けてきた企業です。2024年現在、3,000を超えるIoT機器を提供し、世界各地に拠点を展開している業界のリーダーとなりました。特に日本市場では1997年から展開を開始し、2018年にはオムロンと業務提携を結び、より一層の販売拡大を目指しています。彼らのビジョンは「インテリジェントな地球の実現」であり、AIとIoTを融合させることで社会課題の解決を図っています。