松中真葉選手の世界への挑戦
福岡県福岡市に本拠を置く公益財団法人福岡県スポーツ推進基金は、ブラジリアン柔術女子ルースター級の日本代表選手、松中真葉選手が柔術世界選手権2連覇を目指すためのクラウドファンディングを開始したことを発表しました。このプロジェクトは、選手が直面するさまざまな経済的課題を克服するための重要なステップです。
クラウドファンディングの詳細
松中選手は、2023年からブラジリアン柔術の女子ルースター級で国際大会に参加し始めました。彼女が世界大会に出場するためには国際大会での活躍が求められ、特にポイントを獲得する必要があります。これにより、国際ブラジリアン柔術連盟(IBJJF)のランキングに登録され、世界大会への出場権が得られるのです。
プロジェクト名は「柔術世界選手権2連覇に向けたご支援を!」で、目標金額は500,000円に設定されています。この資金は、松中選手の渡航費や現地での活動費、大会参加費、宿泊費といった費用に充てられます。支援者からの寄付により、彼女が夢に向かってさらに進むことができるのです。
バックグラウンド
松中選手は、ブラジリアン柔術という競技に深い情熱を持っていますが、3人の娘を育てる母としての立場からも、家庭への負担が大きいと感じています。競技団体からの遠征費補助がないため、全て自己負担になる現実に直面しています。それでも、柔術を通じて福岡や自分を支えてくれた人々への恩返しをしたいと強く願っています。選手としての成功を通じて、彼女の想いを多くの人々に伝えることを目指しています。
ブラジリアン柔術の魅力
ブラジリアン柔術は、寝技や関節技を主体とした格闘技で、競技自体の歴史は古く、1904年に日本からアメリカに渡った柔道家、前田光世の影響を受けています。彼がブラジルでグレイシー一家に柔術を教えることで、この格闘技は進化し、「グレイシー柔術」として広まりました。その後、1993年にはアメリカでの大会でその名を知られるようになり、今では世界中に多くの道場が存在します。
福岡県スポーツ推進基金について
福岡県スポーツ推進基金は、スポーツを通じた地域活性化を目指して設立された団体で、アスリートとファンの交流の場を設け、スポーツへの支援と理解を深める活動を行っています。クラウドファンディングの運営費用を軽減し、少しでも多くの資金が選手に届けられるように努めています。
結び
松中真葉選手の挑戦は、彼女一人のものではなく、支援してくれる地域の皆さまや家族の物語でもあります。クラウドファンディングの資金が集まることで、彼女が国内外の大会で活躍し、ブラジリアン柔術の魅力を広めることができるでしょう。今後の展開に期待が寄せられています。
プロジェクトへのご支援は、こちらのリンクからご確認いただけます:
FUKUOKA SPORTS