キャンセル料の請求業務が自動化へ
近年、ビジネスシーンにおいてキャンセルに際するトラブルは増加しており、特に宿泊施設や飲食店、レンタカー業界ではその影響が顕著です。この度、キャンセル料の請求・回収業務を効率化する「Payn(ペイン)」を提供するPayn株式会社と、レンタカー業界向けの一元管理システム「メトロコンダクター」を運営するメトロエンジン株式会社が連携を開始しました。この新たな協業により、予約管理システムと請求業務がシームレスに結びつくことが実現されます。
「Payn」とは?
Payn株式会社は、2022年3月に設立され、宿泊施設や飲食店、レンタカーなど、キャンセルポリシーを備えた事業者のために、キャンセル料請求を自動化するツール「Payn」を展開しています。多くの予約が発生する業界では、ノーショーや未回収リスクなど、キャンセルに伴うさまざまな問題が存在してきました。これに対し、Paynは効率的な請求業務を実現する手段として多くの事業者に導入されています。
連携の内容とメリット
新たに連携が開始された「メトロコンダクター」は、予約データをAPI経由で「Payn」に自動で取り込むことができるようになります。従来、請求情報を手入力していた手間が省かれることで、請求書の作成やメッセージ送信、リマインダーの設定などの業務が自動化され、業務効率が大幅に向上します。
さらに、レンタカー事業者には初期費用や月額費用が一切かからないため、コストを気にせずにこの新機能を利用することが可能です。業界内でのキャンセル問題を解消するため、Paynとメトロエンジンが共に料金体系を調整し、より多くの事業者にサービスを提供することを目指しています。
特許技術とシステムの連携
Paynの独自技術によるシステム連携も強化されており、2023年10月には「様々な媒体から予約データを取得し、シームレスにキャンセル料を請求することが可能になる技術」の特許を取得しました。この特許によって、宿泊業界や飲食業界、レンタカー業界などさまざまなシステムとの連携が進み、キャンセル料請求業務の負担が軽減されることとなります。
メトロコンダクターの魅力
「メトロコンダクター」は、複数のOTAサイトに掲載された在庫を一元管理することができ、従来手動で調整していた在庫も共通化されるため、販売機会を最大化します。また、競合店舗の販売価格調査機能を搭載しており、他社の動向を自由に調査し、自社の料金設定を柔軟に行うサポートも受けられます。
Paynの代表者と今後の展望
Payn株式会社の代表取締役CEOである山下恭平氏は、「これまでの経験を踏まえ、新しい技術を駆使しながら、業界の課題を解決していきたい」とコメントしています。キャンセル料請求業務が自動化されることにより、事業者は本業に集中できる環境を整えることができます。
まとめ
Paynとメトロエンジンの連携は、レンタカー業界に新たな風を吹き込むものであり、今後の展開に大きな期待が寄せられています。省力化と効率化を実現し、事業者の運営を支援し続けることで、キャンセルに関するトラブルの軽減が期待されます。