神戸市営地下鉄がアート空間に変身!
9月18日より、神戸市営地下鉄海岸線の5駅(ハーバーランド駅、三宮・花時計前駅、旧居留地・大丸前駅、中央市場前駅、新長田駅)が「KOBE SUBWAY MUSEUM」として装飾され、日常の通行人にアート体験を提供します。この新たなプロジェクトは、普段何気なく通る駅構内を「まるでミュージアム」のように変化させ、通勤や通学の合間にアートを楽しむ機会を創出します。
第一期の展示がスタート
「KOBE SUBWAY MUSEUM」では、第一期として全5駅でアート展示が行われます。特に注目すべきは、兵庫県出身のアーティスト・山口啓介氏の1990年代の大型銅版画シリーズです。ハーバーランド駅では、作品が展示されており、その迫力ある表現が訪れる人々を魅了しています。
芸術祭の参加アーティストによる展示
新しいアート体験として、神戸の芸術祭に出展したアーティストたちの作品展示も予定されています。例えば、三宮・花時計前駅では「わにぶちみき」や「介作」など、地元で活躍する多様なアーティストの展示が行われます。アートの背景や思いを込めたコメントも掲示され、作品に対する理解を深めることができます。
歴史を感じる空きテナントの展示
また、ハーバーランド駅では、初代神戸駅を再現した青山大介氏の鳥瞰図も設置され、約3メートルの大きさでその歴史を感じることができます。この作品は、ハーバーランド駅の歴史と現在の人々の往来を重ね合わせ、一般の通行人に新たな視点を提供します。
親子で楽しむアート
「KOBE SUBWAY MUSEUM」では、全ての年代の人々にアートを楽しんでもらうことを目指しており、特に子ども向けのキャプションも各駅に設置されています。また、アーティストと直接交流できる体験型のワークショップも企画されており、訪れる人々に一層の楽しみを提供します。家族みんなでアートを体験するチャンスです。
QRコードで作品購入が可能に
各駅に設置されたQRコードを読み取ることで、展示されている作品をはじめ、参加アーティストの作品をオンラインで購入することができます。日本最大級のアート専門ECサイト「Art Scenes」に登録された作品は、気軽に入手可能で、アーティストたちへの支援にも繋がります。
アートが賑わう神戸の街
プロジェクトの背景には、神戸市営地下鉄と地域のアート文化の発展があります。地下鉄という日常的な空間がアートの発表の場となり、地域全体で芸術活動が盛り上がることで、「アートのまち・神戸」の魅力をさらに引き出しています。2026年4月には、地下鉄海岸線の残りの5駅でもアート展示が予定されており、すべての駅での活動が展開される予定です。
この「KOBE SUBWAY MUSEUM」の取り組みは、神戸の市民や観光客にとって新たなアート体験を提供し続けることを目指しています。今後も定期的に展示内容を更新し、来場者が何度でも訪れたくなるような工夫を施しています。アートを通じて、神戸の魅力を再発見してみてはいかがでしょうか?