和歌山県海南市冷水浦で進行中の古民家再生プロジェクトにおいて、地域共創に関する講座や体験ツアーが企画されています。このプロジェクトは、地域の魅力を再発見し、持続可能なコミュニティの形成を目的としています。
まず、9月20日(土)に行われる「街づくり」講座では、"旅する大工"の異名を持ついとうともひさ氏が講師として登壇します。彼は冷水浦に移住し、古民家再生に情熱を注いでいる人物です。この講座を通じて、参加者は古民家再生の意義や地域に根ざした社会の形成のためのノウハウを学ぶことができます。
次に、10月11日(土)には実地の体験ツアーが用意されています。このツアーでは、実際に冷水浦を訪れ、地域の人々と直接交流することができます。特に注目は「衣・食・住」の各分野における体験です。「衣」の部門では、海南市の企業であるニッティド・井戸端によるソックス加工のワークショップが行われ、参加者は手作業での工程を体験します。
「食」の体験では、農業を通じて地域に貢献する大谷幸司さんの指導の下、みかんの収穫を行います。ここで収穫される極早生品種のみかんは、特に甘みが感じられる絶品です。「住」では、いとう氏による古民家のリノベーション教室が待っています。参加者は、建築の基礎的な技術を学びながら、実際にタイル作りなどの体験を行います。
ツアーの最後には、参加者間で意見交換会を開き、学びを共有する場が設けられます。これにより、地域の未来に向けた新たなアイデアや視点を持ち帰ることが期待されています。
さらに、11月1日(土)には「冷水浦おかえりバス」を運行し、参加者が再度冷水浦を訪れる機会を提供することで、地域との深い結びつきを促進することを目指します。
この取り組みは、阪急交通社とナビタイムジャパンによる共同企画であり、地域振興の経験豊富な両社が力を合わせ、海南市の観光資源の発展に貢献することを目的としています。参加者は現地の魅力を直接肌で感じることができ、地域の持続可能な発展に寄与できる貴重な体験が待っています。興味がある方はぜひ、行動を起こしてみてはいかがでしょうか?