コロナが変えた防災意識と新たなウィズコロナ対策

防災意識の変化と新たな取り組み

毎年9月1日は「防災の日」として、多くの人々が安全や備えについて考える日です。しかし、今年は新型コロナウイルスの影響を受け、防災の意識と対策に大きな変化が見られます。コロナウイルスによって、私たちの生活全般にわたって様々なリスクが増加し、その中でも特に災害時の感染症リスクへの懸念が高まっています。

コロナ以降の防災意識

最近行われた調査によると、新型コロナウイルス感染拡大後に「防災への不安が高まった」と答えた人は87％という高い数字になっています。特に、「避難所で感染する危険性がある」という懸念が広がっており、91％が避難時の感染リスクを不安視しています。これにより、避難時に持ち運ぶ防災グッズの選択にも影響が及び、新たに除菌・消毒アイテムを加える人が増えています。

備蓄量の増加

さらに、コロナ禍では家庭における備蓄やストック量も増加傾向にあります。調査では、4人に1人が自宅の飲料や食料、生活用品の備蓄量が増えたと答えており、特にその生活が可能な日数は平均して増加しています。

- 飲料・食品: 平均「約4.7日」から「約8.7日」
- 日用品: 平均「約15.5日」から「約25.5日」

このように、多くの人が災害時に備えるための意識を高めていますが、その一方で、備蓄を増やすことによる「スペース問題」が浮き彫りになってきています。

スペース不足の問題

実際に、4割以上の人が防災グッズや備蓄の「置き場所」に困った経験があると答えています。マンションや限られたスペースの中で、どうやって必要なものを整理しておくかは、深刻な課題です。このような状況から、新たに注目されているのが「フェーズフリー」という考え方です。

フェーズフリーの新提案

「フェーズフリー」とは、日常生活で使っている商品を非常時にもそのまま活用できるようにするという新しい発想です。これにより、特別に準備しておいた防災用品のためだけに広いスペースを確保する必要がなくなります。調査でも59％がこの考え方を取り入れた商品に興味を持っています。

例えば、コロナ禍で特に重視されている「スコッティウェットティシュー」シリーズは、マルチに使えるため、日常的な使用だけでなく、万が一の時にも役立つようになっています。除菌や消毒に対応した商品がラインアップされており、持ち運びも便利です。