半導体業界の人材育成に向けた新たな取り組みが始動
綜合キャリアオプション(キャムコムグループ)は、この度「いわて半導体関連産業集積促進協議会」(I-SEP)への参加を発表しました。これは、拡大する半導体業界における人材不足を解消するための新たな取り組みです。現在、世界的に需要が高まっている半導体業界では、国内での人材確保と育成が急務となっています。綜合キャリアオプションは、これまでに培った人材派遣・育成のノウハウを駆使して、業界の成長を支える人材を育てることで貢献していく方針です。
人材不足の現状と背景
デジタル化が進む中で、半導体業界は急速に成長を遂げています。日本国内でも新たな半導体工場の設立が相次いでおり、岩手県を含む地域で人材育成の取り組みが強化されています。しかしながら、技術者の高齢化と中堅層の人材不足が深刻化しており、半導体業界の主要企業では、今後10年間で約4万人の人材が必要だとされています。この背景には、長年続いた人材の供給不足が影響しています。
「いわて半導体関連産業集積促進協議会」とは
「いわて半導体関連産業集積促進協議会」は、岩手県における半導体関連企業、教育機関、支援機関などが連携し、半導体産業の発展を目指す組織です。産学官が協力して人材育成や技術向上に取り組むことで、岩手県内の半導体関連産業の集積を進めることを目指しています。2025年4月に開設予定の人材育成施設を通じて、専門的な研修を行う計画も進行中です。
人材育成と派遣の具体的な計画
綜合キャリアオプションは、これまで製造系や事務系の人材を育成・派遣してきた実績を生かし、半導体業界に特化した人材育成プログラムを設立する予定です。2025年開設の施設において、卒業生を周辺の企業へ派遣することで、即戦力となる人材の供給を図っていきます。初年度には100人以上の雇用を創出し、業界の人材不足解消に貢献する考えです。
今後の展望
この取り組みに加えて、綜合キャリアオプションは特定技能外国人の活用にも注力し、日本国内の労働人口減少に対応する道を模索しています。岩手県の取り組みが成功すれば、他の地域への展開も視野に入れながら、半導体業界の人材供給を強化していく計画です。これによって、国内の半導体産業がさらなる成長を遂げると期待されています。
会社の概要
綜合キャリアオプションは、2001年に設立され、主に人材派遣、紹介、BPO事業を手がけています。人々のキャリア形成と企業の人材課題解決に貢献することを理念に掲げており、その実績や専門性を生かして業界全体の発展に寄与していくことが期待されています。今後も、人材不足解消に向けた具体的な施策を進めつつ、地域経済の発展に寄与する活動を続けていく予定です。