新素材ゼノックス
2021-11-24 10:00:11

伝統技術を駆使した新素材『ゼノックス』が注目の的に

新素材『ゼノックス』の誕生とその特長



伝統的な技術を基にした新しい素材、『ゼノックス』が登場しました。この革新的なステンレスワイヤーネットは、2021年にグッドデザイン賞を受賞し、多くの分野で注目されています。具体的には、建築、工業、環境保護、鳥獣対策など多岐にわたって使用されており、今後のさらなる展開が期待されています。

ゼノックスの特長



ゼノックスは、世界初となる有結編網による裸線タイプのステンレスワイヤーネットです。使用されている素材は、高品質な国産ステンレス(SUS316)で、耐食性や耐火性に優れています。従来の金具での連結タイプに比較して、コスト、重量、施工性の面で大きな利点があります。また、編網機によって実現した線径は0.45mmから1.0mmまで展開されており、特に極細タイプはデザインにも適した仕上がりです。

仕様と連結方式



ゼノックスは、以下の仕様で提供されています。
  • - 素材: ステンレスSUS316ワイヤー
  • - 結節: 有結節
  • - 線径: 0.45mm(1×7)、1.0mm(7×7)
  • - 目合: 30~100mm
  • - タイプ: 角目、菱目

たとえば、ゼノックス《ZX45-30K》は線径0.45mmで、目合いが30mmという仕様。1㎡あたりの重量は87gです。もう一つのゼノックス《ZX100-80K》は、線径1.0mm、目合い80mmで、重量は129gとなっています。これ以外にも、特注品にも対応可能です。

開発の背景と特許製法



ゼノックスの開発は、岡本漁網株式会社と日本ミニチュアロープ株式会社が手がけました。従来のステンレスワイヤーネットは、ナイロンの被膜タイプや金具で連結するタイプが一般的でしたが、それぞれに耐久性やコストの問題がありました。そこで、全く新しい裸線タイプのネットを追求する中、独自の特許製法を開発しました。伝統技術の組紐を活用し、水溶性ビニロンが被覆されたステンレスワイヤーを編網後、熱湯で被覆を溶かすという工程によって、完成品が生まれました。

生産プロセス



ゼノックスの製造過程は非常に精密です。最初に、水溶性ビニロンで被覆されたステンレスワイヤーを編網機にセットし、編網を行います。次に、専用の湯槽で被覆を溶解させ、最後に引張機を使って結束部分を締め直します。この一連の作業は、環境にも配慮されています。

用途の広がり



ゼノックスは、もともとは工場や設備周りの防鳥対策用に開発されましたが、現在ではインテリアや動物園、フェンス、大型船舶エンジン、さらには家具やスポーツ用品、アウトドア製品など、様々な用途に応じて利用されています。これまでにはない新素材として、今後の発展が楽しみです。

参考価格



製品の設計価格は以下の通りです。
  • - ZX45-30K: 9,800円/㎡
  • - ZX100-80K: 16,800円/㎡

会社概要



この革新的な素材を開発したのは、株式会社エドバンコーポレーションです。本社は東京都渋谷区にあり、1987年に設立されました。鳥害対策製品の製造、販売、施工を手がけており、顧客からの問合せにも迅速に対応しています。

お問い合わせ先



ゼノックスが提供する新たな選択肢は、今後様々な分野での活用が期待されます。ぜひご注目ください。

会社情報

会社名
株式会社エドバンコーポレーション
住所
東京都渋谷区神宮前4-3-15東京セントラル表参道2F
電話番号
03-3423-0124

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