山形県での副業促進！「やまがた未来くる人材活用事業」の取り組みとは

山形県での人材活用事業

パーソルキャリア株式会社が運営する副業・フリーランスマッチングプラットフォーム「HiPro Direct」は、今年2023年から3年間続けて山形県の「やまがた未来くる人材活用事業」を支援することとなりました。この事業は、主に都市部に住む副業や兼業を希望するプロフェッショナル人材と、地域にある中小企業とのマッチングを目的としています。

さらなる成長を目指す「やまがた未来くる人材活用事業」

2024年度には、2023年度の4.5倍もの募集案件を予定しており、企業とのマッチング件数も同様に4倍以上に増やすことを目指すとしています。このような取り組みを通じて、山形県内の中小企業とプロフェッショナル人材の橋渡しを行い、地域経済の活性化を図ります。

さらに、2025年には「HiPro Direct for Local」という特設ページを設け、より多くの人材が利用できるひとつの窓口を提供します。これに加えて、年2回の現地イベントを開催し、専門的なプログラムを通じて地域社会との関わりを深める独自の試みを実施します。

初の取り組み「酒蔵」との連携

特に注目すべきは、超実践型ワークステイプログラム「“山形×酒蔵” いいもの発掘プロデュース」です。このプログラムは、来る2025年10月18日と19日に山形県南陽市で行われる予定です。事前説明会で選ばれた8名の副業・兼業人材が、地元の酒蔵である中沖酒造を訪問し、持続可能な成長を目指すための具体的な課題解決に取り組みます。

プログラムでは、酒蔵見学や地域交流を通じて地域の本質を捉え、その魅力を発掘することが求められます。その後、参加者は自身の提案をもとにプレゼンテーションを行い、最も優れた提案をした方には、実際に事業を実装する支援者として登用される機会が与えられます。このように、ただのアイデアを提案するだけでなく、実行までのサポートを行う点が、このプログラムの特徴です。

地域活性化への期待

山形県移住定住・地域活力拡大課の渡会崇副主査は、地域の人口減少や産業の担い手不足への対策として、この「やまがた未来くる人材活用事業」の重要性を訴えています。特に日本酒の魅力を通じて、地域資源の価値を再発見し、外部の人材と地域の人々が一緒に地域活性化に取り組むことが期待されています。このような相互作用が、持続可能な地域振興の鍵となるのです。

今後の展開

「HiPro Direct」は、今後も地方創生と労働力不足の解消に貢献すべく、地域副業を全国に広げていきます。また、関係人口の創出を通じて、人材の流動性を促進し、地域経済を活性化する取り組みに邁進します。本プロジェクトは、地域に新たな風を吹き込むとともに、人々の可能性を引き出す重要な機会を提供します。

このように、山形県の取り組みは、地域と都市部をつなぐ架け橋となり、双方にとって有益な関係を育むものです。次世代の地域貢献を目指すこの事業は、地域特有の魅力を生かした持続可能な発展に向けた一歩となることでしょう。