宇宙産業育成へ
2025-12-23 11:09:27

タカショーデジテック、宇宙産業の人材育成へ新たな一歩を踏み出す

タカショーデジテック、宇宙産業に挑む



株式会社タカショーデジテック(和歌山県海南市)は、民間主導で宇宙産業の推進を図る新会社、株式会社WALLに出資しました。この動きは、2040年に向けて宇宙産業が注目される中での先駆け的なベンチャーです。WALLは2028年に超小型人工衛星の打ち上げを目指し、和歌山大学との共同研究を進めていきます。

企業の背景と出資の目的


タカショーデジテックは、屋外照明を中心に事業を展開する企業で、LEDサインやイルミネーション、デザイン関連の製品を手掛けています。最近では、宇宙産業への進出が試みられており、特に人材育成に力を入れた新モデルを築くことが期待されています。

WALLの設立理念には、宇宙産業に必要な専門知識と技術を実践的に学ぶ機会を提供し、防災や企業のBCP(事業継続計画)を強化する人材を育成することが含まれています。これは、地域の課題解決にも寄与するものです。タカショーデジテックは、出資を通じてWALLの取り組みを支援し、衛星製造や運用における地上機器の製造にも注力しています。

和歌山の地に集結した強力なリソース


WALLは、和歌山県内の6社と、超小型人工衛星製作を行うアークエッジ・スペース(東京)の共同出資によって設立されました。このような民間連携による宇宙産業のプラットフォーム構築は、他地域に比較しても非常に珍しいケースです。

和歌山県は、わが国初の民間衛星打ち上げロケット射場、スペースポート紀伊(串本町)があり、運用を行うスペースワンが商業宇宙輸送サービスを開始しています。また、和歌山大学は衛星製造、打ち上げ、運用において豊富な経験を持ち、大型パラボラアンテナを設置して、実用的な衛星データの受信・活用を進めています。

さらに、内閣府委員会の座長として宇宙人材スキル標準の策定に関与する秋山演亮教授が在籍するなど、地域には宇宙ビジネスに不可欠な資源が集結しています。

地域貢献と未来への展望


タカショーデジテックはWALLへの出資を通じて、新たな産業の創出や地域課題の解決に貢献する意向を示しています。今後は、衛星の製造や運用、データの活用などを通じて照明製造や新たな光技術のイノベーションを推進していく予定です。

また、2023年12月22日には和歌山大学でのWALL設立記者発表が行われ、タカショーデジテックの古澤社長やアークエッジ・スペースの柳田取締役、WALLの有井代表取締役、秋山教授などが出席し、新たなビジョンを共有しました。

このように、タカショーデジテックは地域に根差した宇宙産業の推進を掲げ、さらなる高みを目指していきます。


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会社情報

会社名
株式会社タカショーデジテック
住所
和歌山県海南市南赤坂20-1
電話番号
073-484-3618

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