ヤンマーが生み出した新型オートコンバインの登場
ヤンマーホールディングスの子会社、ヤンマーアグリ株式会社が発表した新型オートコンバインは、農作業の効率化を大きく前進させる革新的な技術を搭載しています。2025年8月1日に発売されるこの新機種は、複雑なハンドル操作が必要とされる「隅刈り」を自動化し、オペレーターの手間を大幅に軽減することが期待されています。
新型オートコンバインの主な特長
今回登場する新型モデルはYH6115,A、YH6135,A、YH7135,Aの三種類で、それぞれの価格は22,825,000円から25,729,000円(税込)とのことです。これまでのモデルでは、オートモードを使用するためには外周を手動で3周する必要がありましたが、今回は最短で2周目からオートモードが使用できるようになりました。
隅刈りの自動化
特筆すべきは、隅刈り作業の自動化を実現した点です。新型機は、直進や刈取昇降、旋回、籾排出に加え、隅刈りも自動で行うことが可能となっており、オペレーターが経験豊富でなくても的確に作業ができるようになります。さらに、刈取部に残ったわらを素早く脱穀部に送る「刈取クイック連動」機能も追加され、稈(かん)のこぼれを防ぐ効果が期待されています。
用途に応じた自動モード
新型オートコンバインでは、作業の状況に応じて選択できる3つの自動モードを搭載しています。「オートモード」では、作業のすべての操作が自動化され、作業に不慣れなオペレーターでも、熟練者並みの精度で作業を行えるようになります。「枕地直進モード」と「直進モード」は特定の圃場の形状や条件に応じて、より効果的に自動操縦が可能です。
農業の未来を見据えて
ヤンマーアグリは、スマート農業や先進技術を活用して、持続可能な農業を進めるための取り組みを続けています。新型オートコンバインのリリースにより、更なる省力化と生産性の向上を実現することで、農業現場の課題を解決し、多くのオペレーターの手助けとなることでしょう。
ヤンマーの歴史と理念
ヤンマーは1912年に創業し、1933年には世界初のディーゼルエンジンの小型実用化に成功した産業機械メーカーです。「大地」「海」「都市」を舞台に様々な事業を展開し、環境負荷のない持続可能な未来を目指しています。ヤンマーのブランド理念「HANASAKA」に基づく新たな価値を求め続け、農業の発展にも寄与していくことでしょう。
新型オートコンバインの進化に注目が集まる中、ヤンマーアグリは今後の農業テクノロジーの発展を牽引する存在となるでしょう。