SABIC、10年連続認定
2023-02-02 10:00:17
SABICが10年連続「APACトップ・エンプロイヤー」に認定チームワークを重視した人事方針が支持される
SABIC、10年連続認定の栄誉
グローバル化学企業であるSABICが、アジアパシフィック地域で10年連続で「トップ・エンプロイヤー2023」に認定されました。この過去13年間にわたり、中国では13年連続、日本やインド、シンガポール、韓国でも10年連続という実績を持つSABIC。その成功の背景には、従業員中心の人事方針があり、特に持続可能な働き方改革の拡充が大きな要因とされています。
従業員向けのITインフラ整備
SABICは、職場における従業員の期待値が変化する中で最善策を講じ、ITインフラの整備を推進しています。具体的には、デジタル化された「HR One プラットフォーム」の導入が挙げられます。これは、研修から各種申請までを一元化し、従業員がどこにいても会社のリソースを活用できる環境を整えています。また、2023年からは新たに導入されたハイブリッド型勤務制度を利用することで、従業員はより柔軟な勤務申請が可能になりました。
リーダーシップ開発プログラムの重要性
SABICでは、リーダーシップ開発プログラムを重要視しています。このプログラムは、社員のエンパワーメントや信頼関係の構築に寄与しており、ハイブリッドで多様性に富んだ職場環境の実現にも貢献しています。また、最近では「アジア・エンパワーメント・プロジェクト」が始動し、従業員が抱えるエンパワーメントに関する課題に直接対応しています。
グローバルなコミュニケーションとエンゲージメント
モハメド・アルナフィーア人事担当ゼネラルマネージャーは、今回の認定がSABICの行動理念の実践によるものであると説明しています。「プロセスドリブンな能力重視から、バランスと共感を持った行動理念が重視され、従業員は職場で柔軟に適応できた」と述べています。
また、Top Employers Instituteの最高経営責任者デイヴィッド・プリンク氏は、想定外の事態に対する組織の対応が、今年の認定企業のパフォーマンスにおいて顕著であったと評価しています。彼は、これらの企業が従業員の成長と幸福に配慮し、それによって組織全体が豊かになると述べています。
U MATTERとAmberの活用
SABICでは、グローバルプログラム「U MATTER(自分を大切に)」やAIチャットボット「Amber」を用いて、従業員のエンゲージメントを高めています。「U MATTER」は、従業員が自己の価値を見出す機会を提供し、現在は44都市でオンラインと対面でのイベントが行われています。
一方、チャットボット「Amber」は、柔軟な働き方における双方向のコミュニケーションを実現し、日々のフィードバックを集める重要なツールとして機能しています。これらの取り組みの結果、アジア地域では80%以上の従業員エンゲージメントを達成しています。
SABICの未来へのコミット
アルナフィーア氏は、「最高の人材を発掘し、雇用を持続する競争はグローバル規模に拡大している」と強調しています。従業員のエンゲージメントやウェルビーイング(幸福)はますます重要な要素となってきており、リーダーはこの環境下で必要なスキルや意識を持つことが求められます。今回の認定は、長年にわたる人材への投資と支援の成果として大きな意義を持つものです。
SABICについて
SABICはサウジアラビア・リヤドに本社を置くグローバル化学企業です。世界中で3万人以上の従業員を擁し、化学品や高性能プラスチック等を製造しています。さらに、2021年の純利益は230億サウジアラビアリヤルを超え、革新と創造の精神を育む企業文化を築いています。また、Top Employers Instituteによる認定により、SABICは良好な職場環境の構築に向けた取り組みを引き続き進めていくことでしょう。
会社情報
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Saudi Basic Industries Corporation
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