新卒採用の変化
2014-12-11 10:00:02

新卒採用活動の変化と新たなトレンド - インターン参加率の急増

新卒採用活動の変化と新たなトレンド



HRプロ株式会社が実施した「2016年度新卒採用の意識調査」で、企業と学生の新卒採用活動が劇的に変化していることが明らかになりました。本調査は、上場および未上場企業の新卒採用担当者と2016年度卒業予定の大学生・大学院生を対象に行われました。調査結果によると、スケジュールの繰り下げに逆行する形で多くの学生が早期に採用活動を始めていることが確認されました。

調査結果の概要


調査によると、経団連が示した就活開始時期の繰り下げについて、学生の86%、企業の81%が「不安」を感じていることがわかりました。この不安の多くは「採用時期の変更」に起因しており、具体的には企業側の75%、学生側の61%がこの理由を挙げています。興味深いことに、71%の学生がすでに1社以上のインターンシップに参加しており、昨年度の調査と比べて大幅に増加していることがわかりました。これは、学生が就職活動を早めていることを意味しています。

企業の採用方針の変化


調査結果では、42%の企業が採用方針を見直すと回答し、従来の大手就職ナビサイトに依存することに不安を抱いている企業も多いことがわかりました。特に、ターゲッティング採用を重視する動きが高まっており、「学内セミナー」や「リクルーター制」といった新しいアプローチが注目されています。さらに、逆求人型サイトの利用が増えており、学生の約半数が登録済みまたは登録を予定していると回答しました。

学生の採用活動の実情


学生の97%がすでに就活を始めているとの結果が出ており、特にインターンシップの参加が積極的に行われていることが強調されています。57%の学生は「3月からでは遅い」と感じており、急速に行動を起こしている背景には、就職活動の時期変更に対する危機感が伺えます。67%の学生は参加したインターンシップの企業に応募する意向を示しており、就活の重要な一環としてインターンシップが位置付けられていることが明らかになりました。

不安の声


企業と学生双方で感じる不安の詳細を見てみると、企業は採用時期の変更、学生は全体のスケジュールの変更に対して特に敏感であることがわかります。企業側の不安要因としては、応募者数が減少する可能性や、希望する人材が集まらないリスクが挙げられています。学生も志望企業のスケジュールが不明確であることに対し不安を感じているようです。

新たなマッチング手法の台頭


逆求人型サイトは、学生と企業のマッチングに新たな風を吹き込んでいます。これは、学生が自身のレジュメを企業に登録し、企業側からスカウトされる形式です。調査によると、学生の約76%がこのサイトを利用したいと感じており、今後の新卒採用において大きな役割を果たすと期待されています。企業側もこの逆求人型サイトを積極的に活用したいという意向を示しているため、今後の動向が注目されます。

まとめ


このように、HRプロの調査結果からは、企業と学生双方の新卒採用活動の変化が鮮明に浮かび上がります。早期化する活動とそれに伴う不安は、新たな採用手法やマッチングの進化に寄与することでしょう。今後の新卒採用市場におけるこれらの動向に注目していきたいと思います。

会社情報

会社名
HRプロ株式会社
住所
東京都港区赤坂5-2-20 赤坂パークビル 23 階
電話番号
03-3588-6711

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