地域と連携したペットボトルリサイクルの取り組み
大塚製薬株式会社は、持続可能な社会の実現を目指して佐賀県東部環境施設組合、株式会社熊本市リサイクル事業センター、豊田通商株式会社と共同で「地産地消型ペットボトルリサイクル」の取り組みを推進しています。特に自社工場がある佐賀工場での資源循環の協定を締結し、ペットボトルを回収し、再び原料として利用するシステムの構築を目指しています。
佐賀県でのリサイクルの実施
この取り組みは、佐賀県の2市3町(鳥栖市、神埼市、吉野ヶ里町、上峰町、みやき町)で実施されます。大塚製薬は、地域住民の健康維持や増進を重視した包括連携協定を通じて、地元の人々と積極的に協力していく方針を示しています。特に、佐賀工場では、環境対策として、省エネルギーや廃棄物の再資源化に取り組むほか、地域の美化活動にも参加しています。
「ボトルtoボトル」リサイクルの推進
「ボトルtoボトル」とは、使用済みのペットボトルを回収し、再びペットボトルとして使う循環型リサイクルシステムのことです。大塚製薬はこのシステムを、徳島県をはじめとする全国の28自治体と協力して進めています。2025年には静岡県袋井市との協定も締結し、さらなる広がりを見せています。また、大規模な地域イベントでもリサイクルの啓発活動を行い、地域との連携を強化しています。
環境負荷低減のための継続的取り組み
佐賀工場では、1986年からの生産活動を通じて環境負荷を低減する様々な施策を実施しています。例えば、50%のリサイクルPET樹脂を使用した製品を生産し、再生可能エネルギーを用いて年8,000トンのCO2排出量を削減しています。これにより、環境に優しい製品作りを維持しつつ、地域とも一体となって持続可能性を向上させる方針です。
さらには、大塚製薬は「サーキュラーエコノミー」の観点からも様々な取り組みを推進。化石資源由来の原材料を排除し、リサイクルPET樹脂を使った新たなペットボトルの開発や、軽量化、代替素材の採用など、資源効率の向上を図っています。
大塚製薬の目指す未来
大塚製薬は、「健康を支える製品の創出を通じて人々の健康維持に貢献する」という企業理念のもと、今後も地域に根ざした取組を推進していく意向です。ペットボトルのリサイクルを通じて持続可能な社���の実現を目指し、地域と共にさらなる発展を遂げることを目標としています。
この取り組みは、単にリサイクルが行われるだけでなく、地域社会の健康の向上にも寄与することを目指しています。持続可能性を意識した社会の形成に向けて、私たち一人一人ができることは何かを考えるきっかけになるでしょう。