伝統文化の復活を目指す「京都100本菖蒲」
2025年5月5日、京都市で特別なイベント「京都100本菖蒲」の開催が決定しました。このイベントは、失われつつある伝統行事「菖蒲打ち」を広めることを目的とした巡業型の企画です。主催は、斬新なコンテンツ制作を行う「ない株式会社」と、デザインを手掛ける「株式会社CHAHANG」。
「菖蒲打ち」とは?
「菖蒲打ち」は端午の節句に男の子たちが行う、日本の古典的な遊びで、菖蒲の葉を使って縄を作り、地面にたたきつけるという独特の形式を持っています。この行為は邪気を払うことを願った儀式的な意味もあり、音や動きで楽しむことが特徴です。競い合いがテーマで、大きな音を立てた方が勝ち、ちぎれた方が負けと、楽しく危機感を共有する文化です。
イベントの詳細
「京都100本菖蒲」では、参加者が市内5か所を巡り、合計100名の人と共に菖蒲打ちを体験します。各会場では女将の大西里枝氏によるワークショップも予定されています。この体験は単なる楽しみだけでなく、参加者が「菖蒲打ち」の文化を身近に感じ、後世に伝える担い手となることを目指しています。
開催情報
- - 日付: 2025年5月5日(端午の節句)
- - 場所: 京都市内5会場
- - 参加人数: 最大100名(20名×5会場)
- - 料金: 無料(お土産付き)
- - チケット受付: Peatixでの申し込み
以下の会場で、各回ごとにイベントを行います。
1.
京扇子 大西常商店 - 10時
2.
若林佛具製作所 - 11時
3.
もり本社ビル - 13時
4.
和田利工業 - 14時
5.
鳴海餅本店 - 15時
過去の反響とSNSでの広がり
大西里枝氏は、SNSを通じて「菖蒲打ち」の魅力を伝え、2017年からは参加型イベントを行ってきました。2023年にはその投稿が659万回表示され、2024年の活動でも810万回に到達し、関心を集めています。今回のイベントがいかに文化の継承に繋がるかが注目されます。
文化を未来へつなげる
大西氏は、菖蒲打ちを通じて伝統行事としての意義を再確認し、さらに広める意志を示しています。参加者自身がこの文化を体験することで、家庭や職場での実践を促し、文化として根付かせることができるでしょう。
参加者へのメッセージ
大西里枝氏は、今回のイベントに寄せて次のように語っています。「私の半狂乱の姿が話題にしていただいて嬉しい限りです。多くの人と一緒に節句を祝えることを楽しみにしています!」
また、会場提供を行う「鳴海餅本店」の鳴海力哉氏も「文化の継承を目的とするこのプロジェクトに参加できることを嬉しく思っています」と、意気込みを語っています。
この「京都100本菖蒲」はただのイベントではなく、未来の世代に伝えていくための重要な一歩なのです。今後の展開から目が離せません!