木造建築の新しい情報拠点「ポラステクノシティ」
ポラスグループは、創業55周年を迎え、木造建築の魅力を広める新しい施設「ポラステクノシティ」を吉川美南駅東口周辺に建設します。この施設は、木材が持つ自然の温もりや美しさを伝える場として、2025年3月に竣工予定です。特に近年注目されているSDGsの観点から、持続可能な木造建築の推進に貢献することが期待されています。
「ポラステクノシティ」の概要
「ポラステクノシティ」は、住まいや木造建築に関する知識を地域住民と共有するための情報拠点です。その構成は、技術展示スペースやイベントスペースとしての交流・学びの場、さらには木造の研究や実験が行える施設としての研究棟や実験棟が含まれています。加えて、注文住宅のモデルハウスも4棟あり、木造の住まいを実際に体感できる機会を提供します。
環境に優しい建築
本施設は、最高ランクの『ZEB』認証(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)を目指しており、年間の一次エネルギーの収支をゼロにすることを目指しています。これにより、木造建築によるCO2の排出量削減に大きく貢献できるとされています。具体的には、3棟合計で年間杉10,214本分に相当するCO2削減効果が見込まれています。
最新の技術を駆使した建築
ポラステクノシティでは、ビルディング・インフォメーション・モデリング(BIM)技術を活用した木造建築が行われています。BIMは、3Dモデルを用いて建築物の設計から施工、維持管理までを支える手法で、効率的な情報管理が可能となります。
教育と交流の場
「ポラステクノシティ」は、地域住民とのふれあいを重視した施設としても位置づけられています。住まいに関するセミナーやワークショップを通じて、地域の人々が木造建築の魅力を学び合う場を提供します。これにより、地域コミュニティが木材の利活用や、持続可能な建築についての理解を深めることが期待されています。
今後の展望
ポラスグループは、木造建築を通じて持続可能な社会の実現を目指し、ポラステクノシティを中心とした地域密着型事業をさらに拡げていく方針です。木造非住宅テクノロジーの普及を通じて、より多くの人々に木の良さを伝えていくことを目指しています。
このように、「ポラステクノシティ」は、木造建築の魅力を発信し続けるだけでなく、地域や環境への配慮も備えた最先端の施設として期待が寄せられています。