エコネコル富士RPF新工場の稼働が近づく
静岡県富士市に拠点を置く株式会社エコネコルが、2025年8月18日に新たにRPF工場を稼働させることを発表しました。この新工場は、エコネコル富士工場の第二工場棟に設置され、資源リサイクルの中核として期待されています。その背景にあるのは、増加するRPF需要への対応です。
RPFとは?
RPF(Refuse derived paper and plastics densified Fuel)は、主にマテリアルリサイクルが困難な古紙や廃プラスチックを原料とした高品位の固形燃料です。化石燃料と比較して約33%のCO₂排出を削減できるため、世界的に脱炭素を目指す動きの中でその需要が高まっています。2023年度の実績でも、需要が生産を上回るという状況が続いています。
新工場の概要
新設される富士市のRPF工場は、まずは約1,400トンの月間生産が見込まれています。そして、設備には海外製の破砕機2機や、株式会社タジリの成型機2台が導入されています。これにより、効率的な生産を行うことが可能です。工場の設備は、密閉型のラインを採用し、粉塵対策にも配慮されているため、外部への埃の飛散が最小限に抑えられる作りになっています。
工場の敷地面積は1659.12㎡で、投資額は約6億円。取り扱う産業廃棄物には、廃プラスチック、紙くず、繊維くず、木くずが含まれています。
環境への配慮
エコネコルでは、製造プロセスに使用する電力全てを再生可能エネルギーから調達するとともに、エンビプログループとしても再エネ100%の電力を運用し温室効果ガスの発生を減少させる取り組みがなされています。特に、RPFの製造はカーボンニュートラルに寄与する重要な要素です。
まとめ
エコネコルの新しいRPF工場の稼働は、環境に優しいエネルギーの利用を進めるだけでなく、循環型社会を実現するための重要なステップとなります。今後もRPF市場の成長が期待され、エコネコルはその中心であることが期待されています。2025年の稼働開始が待たれます。