WHILL社、国際福祉機器展で未来の介護を提言する出展を発表

WHILL社が示す2040年の介護の未来

WHILL株式会社は、2095年に開催される「H.C.R. 2025 第52回国際福祉機器展&フォーラム」に出展し、未来の介護に向けた重要な提案を行います。この展示会は2025年10月8日から10日まで東京ビッグサイトで開かれ、超高齢化社会が進行する日本における介護の未来を見据えます。

複雑化する介護の現状とWHILL社の使命

日本は、2020年時点で65歳以上の高齢者が総人口の約28%を占めており、この傾向は2040年には約35%に達すると予測されています。高齢者の人数が増える一方で、少子化の影響で介護職員などの担い手は極端に減少してしまう可能性があります。このような背景から、WHILL社は「行きたい」「やりたい」という利用者の希望を実現し、介助者や家族の負担も軽減できる効率的なケアの未来像を提案する必要があるとの考えに至りました。

同社の電動車椅子「WHILL」は、単に移動のサポートを行うだけでなく、QOL（生活の質）の向上にも寄与する可能性を秘めています。その利用が促進されることで、地域で自立的に生活できる社会が実現し、介助者の身体的および精神的な負担も減少することでしょう。

国際福祉機器展での主な取り組み

WHILL社のブースでは、特に以下の3つの取り組みを通じて来場者に体験を提供します。

1. 電動車椅子の乗り比べ体験

介護保険適用モデルである「Model RK（ハンドル型）」と「Model CK2（椅子型）」に実際に乗って試乗できる体験が提供されます。各モデルの特長を体感することで、利用者が自分に合った移動手段を見つける手助けをします。

2. WHILLモビリティサービス

会場内では、無料でWHILL社の電動車椅子を利用できるモビリティサービスを提供します。これにより、初めて利用する方々や興味のある方々が、日常生活や外出先での快適な移動を体感することが可能です。

3. 特別セミナーの開催

ICやAI技術を活用した介護業務の効率化についてのセミナーも行います。このセミナーでは、実際の効率化の事例を示し、参加者が実践的な知見を得ることができます。

WHILL社のビジョン

WHILL社は、「すべての人の移動を楽しくスマートにする」ことを目指し、身体状況や年齢を問わず、自由で快適な移動を実現するための製品を提供しています。また、検討会においては、通信機能を搭載した福祉用具のケア保険給付対象に加えられることが期待されており、これによりさらなる安全性と効率をもたらすことが見込まれています。