ABCラジオ「上方落語をきく会」概要
ABCラジオが誇る「上方落語をきく会」が、2025年2月16日(日)に大阪の国立文楽劇場で開催される。このイベントは、かつて1965年に始まり、上方落語としては最も長い歴史を持つ落語会である。今回で第123回目を迎えるこのイベントでは、昼夜の2公演が行われ、桂南光さんをはじめ、豪華な噺家たちが集結し、ファンに楽しさを提供する。特に、夜の部のトリは桂南光さんが務め、彼の55年の芸歴が生かされることでしょう。
桂南光さんのインタビュー
夜の部の総合司会をつとめるのは伊藤史隆アナウンサー。南光さんは、近年の自身の活動やABCラジオとの関わりについて語ってくれた。特に、「この人はすごいハートのある優しい人」と思い、桂小米さんに師事したことが入門のきっかけだったと言う。
「私はずっと落語が好きだったわけではないですが、師匠との縁があったからこそ、55年間も続けてこられた」と振り返る南光さん。最初は落研に入っていた訳ではなく、他の職業を考えていたとも告げられ、意外な一面を見せた。
上方落語の進化
南光さんの落語スタイルについても触れられた。「自分の納得できない落語があれば、変えていく」という彼の姿勢は、落語の枠にとどまらず進化を続けていることを示している。例えば、小田原を舞台にした江戸の落語を、大阪らしい背景に変えることで自身の色を加えたという。これにより、聴衆にとってより分かりやすい内容に仕上げている。
ABCラジオとの関わり
南光さんは1980年代からABCラジオの番組に出演し、長い歴史を持つ。「歌謡大全集」や「おはよう朝日です」など、さまざまな番組で活躍してきたエピソードも紹介された。また、朝日放送との繋がりで、1080分落語会などの特別企画にも参加しており、業界への影響を与えてきた。
次回の「上方落語をきく会」では、南光さんを含む多彩なメンバーが集まる。この落語会は、彼を含む次世代の落語家たちにとっても大きな刺激となるだろう。「今回は孫弟子の天吾君が開口一番を務める」ことが発表されており、親子三代にわたる出演者との一門会となって嬉しいと語った。
終わりに
桂南光さんの「上方落語をきく会」は、ただの落語会ではなく、世代を超えた文化の交流の場でもある。2月16日には国立文楽劇場で多彩な噺とともに待ち望んでいるファンのために、楽しみを提供することが期待されている。ぜひ現地でその魅力を体感してほしい。生放送もあるので、ラジオを通してでも楽しめる!