新たなデータセンター登場
2024-09-25 20:50:50

AI時代を支える水冷式空調機が新たに導入されるデータセンター

AIに最適化された冷却技術の新時代



新潟県湯沢町に、シュナイダーエレクトリックと株式会社ゲットワークス(以下、ゲットワークス)が共同で運営する新しいコンテナ型データセンター「湯沢GXデータセンター」が登場しました。このデータセンターは、AIに特化したGPUを搭載できる高密度なコンピューティング環境の実現を目的に設計されています。

データセンターの役割とその進化



AI技術が急速に普及する現代、データセンターには高い処理能力が求められています。特に、GPUを利用した高密度計算能力を持つ施設へのニーズが高まっており、従来のデータセンターでは対応が難しい場面も増えています。そこで、コンテナ型データセンターが注目されるようになり、ゲットワークスは200棟以上の実績を基に、高密度のコンピューティング処理が可能な施設を展開しています。

湯沢GXデータセンターの特長



「湯沢GXデータセンター」は、GPUサーバーを80台収容可能なコロケーション施設として、2023年10月に稼働を開始しました。この施設では、環境に優しい運営を重視し、バイオマス発電を電力源として利用し、冷却には地元の井戸水や河川水を効果的に組み合わせています。これにより、持続可能なエネルギー確保と冷却負荷の低減に成功しています。

効率的な冷却技術



データセンターにおいて発生する熱は大きな問題ですが、今回採用されたシュナイダーエレクトリックの「Uniflair Chilled Water InRow™ Cooling」は、サーバーラックに隣接して設置できる水冷式の空調機であり、効率的な冷却を実現します。このシステムは、液体を使用した熱交換によって冷却を行うため、冷媒を用いた従来の空冷式システムと比較して消費電力を抑えつつ、自然エネルギーも利用できる点が特に優れています。

おかげで、湯沢GXデータセンターは、空冷サーバーと水冷サーバーの両方に対応した柔軟性を持ち、操作条件に合わせて適切な冷却能力を調整できる点が大変魅力的です。さらに、同データセンターではPUE(Power Usage Effectiveness)を1.1未満にすることを目標としており、高効率な環境づくりへ挑戦しています。

将来の展望とシュナイダーエレクトリックの役割



シュナイダーエレクトリックは、AI対応のデータセンターに不可欠なインフラ機器を幅広く提供し、ラックや電源、冷却などのソリューションを組み合わせたリファレンスデザインも公開しています。これにより、迅速なデータセンターの設計が可能となり、AI用途に向けたさらなる進化を支援します。

まとめ



新潟県湯沢町で展開される「湯沢GXデータセンター」は、最新の水冷式空調技術を導入し、AIの進化を支える重要な施設となります。環境配慮型の運営は、今後のデータセンターのあり方に新たな道を示すものであり、その先進性に期待が寄せられています。


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会社情報

会社名
シュナイダーエレクトリックホールディングス株式会社
住所
東京都港区芝浦2-15-6 オアーゼ芝浦MJビル
電話番号
03-5931-7651

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