IchigoJam BASIC ver1.5の新機能と活用法
プログラミング学習を手軽に始められる「IchigoJam BASIC」が新たにバージョン1.5を発表しました。この新バージョンは、特に子どもたちが初めてプログラミングに触れるための支援を強化しています。
IchigoJam BASICとは?
IchigoJam BASICは、直感的な操作でLEDの点灯からゲーム制作まで幅広いプログラミング体験を提供するOSです。1時間程度のワークショップを通じて、さまざまなプログラミングスキルを学ぶことができます。現在、福井県の鯖江市に位置する全小中学校や高専など、教育の現場で積極的に利用されています。さらに、ナチュラルスタイル監修のタミヤロボットスクールでも採用されており、その人気は2021年12月時点での発行ライセンス数73,000を超える結果に反映されています。
新バージョンの主な特徴
IchigoJam BASIC ver1.5は新しいRISC-VチップをCPUに採用しており、これに伴い多くの機能が改善されました。主な変更点は以下の通りです。
- - RISC-Vチップへの対応: GigaDevice社のGD32VF103CBT6を利用し、高性能な処理が可能になりました。
- - USBキーボード対応: より使いやすくなり、プログラミングの幅も広がります。
- - 保存プログラム数の増加: 従来の4ファイルから15ファイルに増え、より多くのプロジェクトを管理できます。
- - すべてのINポートがANA入力対応: より高度なセンサーの利用が可能。
- - すべてのOUTポートがPWM出力対応: アナログ信号を扱う様々なデバイスとの連携ができるようになりました。
- - DAC出力のサポート: 音や波形生成をより自由に行うことができます。
さらに、IchigoJam BASIC ver1.5は、中学校や高校で導入されているChromebookとも連携でき、制御や計測、ネットワークの教育に役立つよう設計されています。この機能により、より実践的なプログラミング体験が可能です。
バージョンアップ方法
新しい機能を活用するためのバージョンアップは、2つの方法で行うことができます。まずは公式サイトからファームウェアをダウンロードする方法、もう一つはプログラミングクラブネットワーク(PCN)の有償バージョンアップサービスを利用する方法です。
IchigoJamのライセンスについて
IchigoJam BASICを譲渡する際には、ライセンス契約に基づき、1ライセンスにつき150円(税別)が必要になります。ライセンスに関する詳細は公式窓口に問い合わせれば確認できます。
まとめ
IchigoJam BASIC ver1.5は、より充実したプログラミング学習環境を提供することを目指しています。子どもたちがプログラミングを通じて創造力を発揮し、未来の技術者へ成長する手助けとなるこのツールは、教育現場での活用が期待されます。興味のある方は、ぜひ公式サイトを訪れてみてください。
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