産総研が提案する次世代ロボット制御と人機インタラクションの新たな視点
2026年8月、産業技術総合研究所(産総研)による無料オンラインウェビナーが開催される。テーマは「センシング技術と次世代パッケージングの社会実装を目指して」であり、人間と機械のインタラクション分野に焦点を当てている。このウェビナーは、特に少子高齢化が進行する日本における労働力不足の解決や、ウェルビーイングの向上に向けた技術の可能性を探ることを目的としている。
ウェビナーでは、4つのワーキンググループの一つである「人・機械インタラクションWG」が中心となり、デバイス技術を基盤にして人と機械がかかわるさまざまなシーンでの応用を考察していく。また、産総研 センシング技術研究部門の武居氏が、WGの活動方針や最新の取り組みについて解説する。
センシング技術の多様性
特に注目すべきは、各種センサー技術の融合がもたらす新しい応用可能性だ。ウェビナーでは、印刷技術を用いたフレキシブルで大面積のデバイス、圧力センサー、湿度センサー、ストレッチャブル圧力センサー、ロボットハンドのセンサ化、さらには熱流束センサーについても紹介される。これらは人、物、環境に馴染む形でセンシングを実現し、多様なイノベーションを促進するものである。
続いて、産総研 人間社会拡張研究部門の村井氏は、動作や筋活動、生体信号、環境情報を多角的に計測することで、人々の理解を深める研究事例を紹介する。特筆すべきは、深層学習を活用した画像認識技術により、運動を計測する方法についてである。この技術により、身体に装置をつけなくても運動を把握できる可能性が広がってきた。
Physical AIの展望
さらに、早稲田大学の尾形哲也教授が「Physical AI 実現に向けたオープンなロボット基盤モデル開発」について講演し、強化学習や模倣学習を用いてロボットの制御における最新の動向を紹介する。センサーのデータとロボットの行動を通じて未来を見据え、人のスキルをロボットに転換する手法がどのように進化しているかを知ることができるだろう。
参加者対象
このウェビナーは、次世代ロボット制御やAIとの統合に興味を持つ研究開発者にとって非常に有意義な内容となっている。また、人の動作や体調変化を自然に計測し、介入・支援につなげる技術開発に関わるウェアラブルや介護福祉機器メーカーの企画担当者、圧力や湿度、熱流束センサー技術の応用先を模索している製品企画担当者にも推奨される。
製造業に従事する方々にとっても、少子高齢化や熟練労働者不足の問題を克服するための知見が得られる貴重な機会となることでしょう。ウェビナーへの参加は無料であり、参加を希望する方は
こちらから詳細を確認できる。
開催日は2026年8月3日と5日で、両日とも同じ内容が配信される予定だ。興味がある方は、ぜひお早めに申し込みをして、自身の研究や開発の糧とすることで未来の技術革新に貢献してほしい。そして、産総研は今後も多彩なテーマでのウェビナー開催を予定しており、皆様の参加を心よりお待ちしております。