地震体験VRの魅力
2018-11-20 19:00:12

地震体験VRで建物の耐震性能を身近に!安心感を共有する新技術

地震体験VRで安心の住環境を実現



建物を設計する際、耐震性能の確認は欠かせない要素ですが、従来の方法ではその効果を実感するのが難しいことがありました。しかし、最先端技術を駆使した「地震体験VR」を利用すれば、その壁を一気に打破できるのです。この技術は、クライアントと設計者が共に地震時の建物の揺れを体感し、安心感を得るための革新的なツールとして注目を集めています。

地震体験VRの特徴と機能



地震体験VRは、震災からの安全を確認し、安心して生活できる環境を提供するために設計されています。ユーザーはVR内でさまざまな地震のシミュレーションを行い、その建物の耐震・制振・免震構造の効果を肌で感じることができます。これにより、ただ単に数字で結果を示すのではなく、実際に体感することで耐震性能の重要性をより深く理解できるのです。

1. 歩行移動


ユーザーはVR空間内で自由に歩き回り、特定の場所における地震の影響を確認することができます。これにより、部屋の配置や機能を考慮した本物の体験が得られます。

2. 建物の高さの変更


建物の高さをシミュレーションし、その特性に応じた揺れをリアルに再現することが可能です。高層階ではどのような影響があるのかも体験できます。

3. 多視点表示


周囲にいる観覧者たちも、ユーザーの視点だけでなく、俯瞰的にその状況を確認できます。この機能は、建物の安全性を多角的に理解する手助けとなります。

4. グラフ表示


地震時の加速度や変位をグラフで視覚化することで、具体的なデータをもとに理解が深まります。データのビジュアライズにより、耐震性能の理解が進むばかりか、学びの機会も増えます。

5. 感情センサー


このセンサーは、ユーザーの心理的状態を数値化し、不安感やストレスのレベルを把握できます。地震という不安要素に対する心理的な反応を測定することで、より安心できる設計が可能になるのです。

技術的なサポートとコラボレーション



地震体験VRは、複数の企業との連携によって支えられています。例えば、設計用入力地震動を提供する株式会社日建設計や、地震の揺れを再現する「地震ザブトン」を提供する白山工業株式会社が挙げられます。これらの連携によって、よりリアルな体験が可能になっています。さらに、データ分析を行う株式会社ジオクリエイツによるクラウドデータベース化も進行中で、ユーザー体験の向上が図られています。

展示と体験の場



この革新的な地震体験VRは、日建設計の企画展示「STRACTS」にて初めてお披露目されました。展示期間中、訪れる人々は直にこの技術の実力を体感し、耐震設計の重要性を実感することができる機会を得ました。今後も他の設計事務所やクライアント企業に向けた体験デモや展示会出展の予定があるとのことで、さらに多くの人々がこの技術に触れられる機会が増えることでしょう。

まとめ



地震体験VRは、現代の建築設計における新たなコミュニケーションツールとして、大いに期待されています。利用者が実際に地震の感覚を体験することで、より実体感のある耐震性能の理解が得られ、安心して住める地域の形成に寄与することが期待されています。これからの建築設計において不可欠な技術になることは間違いありません。

会社情報

会社名
株式会社ジオクリエイツ
住所
東京都港区西新橋1−7−5 BIRTH TORANOMON
電話番号
03-6435-0743

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。