CARTA HOLDINGSが新たに男性更年期支援制度を導入
最近、多くの企業が健康経営に力を入れている中、CARTA HOLDINGSが独自の取り組みを発表しました。同社は、メデリ株式会社が提供する「mederi for biz」を活用し、全ての従業員を対象にした男性更年期(LOH症候群)支援制度を始めることを決定しました。
健康支援の拡充
この新しいプログラムは、CARTA HOLDINGSがこれまでに実施してきた女性向け健康支援からさらに進化した形で導入されます。近年、男性の更年期に関する意識は高まっており、経済産業省の試算によると、男性更年期による経済損失は年間で1.2兆円に達するとも言われています。こうした現状を受け、同社は全ての従業員が心身の変化に気づける環境作りを積極的に推進していく意向です。
これによって、従業員は自らの健康状態に目を向け、必要なサポートを受けるための相談が容易になります。特に、男性更年期の症状に対するサポートは、これまであまり取り上げられることがありませんでした。この制度は、性別にかかわらず全人を対象としているため、より包括的な健康経営が実現されることでしょう。
導入背景にある企業の理念
CARTA HOLDINGSのウェルビーイング施策が始まったきっかけは、2022年に開始した「WAVE」という従業員発のD&I(ダイバーシティ・インクルージョン)プロジェクトです。多様なメンバーがそれぞれの個性を尊重しながら働ける環境を整えるために、まずは女性向けの低用量ピル支援制度が導入されました。
さらに、2025年には女性従業員を対象にした「更年期漢方サポート制度」を開始する予定です。このように、同社は従業員のライフステージに沿った健康支援を段階的に推進してきました。
今回の男性更年期サポートプログラムの導入は、その流れの中で一歩先を行っています。CARTA HOLDINGSの取締役でCSOを務める梶原理加氏は、この施策を通じて全ての従業員が健康で最大限のパフォーマンスを発揮できる職場環境の構築を目指す意義を強調しています。
メデリの理念とサポート内容
一方、医療サービスの提供者であるmederi株式会社も、今回の男性更年期支援制度の導入を喜んでおり、双方の意見が一致した結果このプログラムが実現しました。mederi for bizでは、ウェルネスセミナーの開催、オンライン診療、ピル・漢方の処方など、多様なサポートが用意されています。
1.
ウェルネスセミナー
- 医師監修のもとで、月経困難症や更年期症状についての理解を深める場を提供します。
2.
オンライン診療
- 現役の医師がスマホを通じて受診可能で、相談内容に応じたアドバイスや治療が受けられます。
3.
ピル・漢方処方
- 患者の状態に応じたカスタマイズされた治療プランを提供し、必要に応じてサポートを行います。
このように、CARTA HOLDINGSとmederiの連携により、働く人々の健康を包括的に支える新たな試みがスタートしました。今後も、全ての従業員が安心して働ける環境作りが期待されます。