ミツカンの納豆容器が特許庁長官賞を受賞!
愛知県半田市の株式会社Mizkan(ミツカン)が、令和7年度中部地方発明表彰において、「パキッ!と便利な納豆容器」で特許庁長官賞を受賞しました。この受賞は、納豆をより便利に楽しむための画期的な技術が評価されたものです。
受賞の概要
納豆やそのたれは、多くの場合、容器の中に被膜がかけられ、その上に小袋でたれが添付される形で販売されています。しかし、これらの小袋は開けにくく、使用中に手が汚れる原因となることがしばしばありました。特に、小さな子供や手に不自由を感じる方々にとっては、納豆のたれが簡単に使えないという課題が残っていました。そうしたユーザーの声を反映し、ミツカンは新たに「パキッ!とたれ」納豆容器を開発しました。
この発明は、納豆用のたれをふたの中に収納し、ふたを割るだけで簡単にたれを納豆にかけることができるという仕組みです。特許登録名は「納豆容器、容器入り納豆及びその製造方法」(特許第5773971号)で、その独創性が認められました。
技術的な背景
本発明の開発には数多くの試行錯誤があったと言います。特に、容器のふたをきれいに割るための工夫がポイントです。ミツカンでは、発泡樹脂シート内にある気泡の「配向性」を利用しました。これは、容器が衝撃を受けた際に特定の方向に亀裂が入る特性を持つもので、この特性を逆に利用して、簡単に割れるように設計することが狙いです。この工夫により、容器を扱うすべての人が無理なく、かつきれいに使用できるようになりました。
結果のスピンオフ
「パキッ!とたれ」容器の実用化によって、たれの小袋や被膜フィルムが不要になり、環境への配慮やコストの削減が実現しました。「金のつぶ® パキッ!とたれTM とろっ豆TM」として発売され、年間で3億食以上の売上を誇る人気商品となっています。さらに、室内での使用時にも手が汚れることなく、便利に楽しむことができるため、幅広い年齢層のお客様から支持されています。
意義と未来への展望
このような発明が生まれる背景には、消費者のニーズを徹底的に考慮した結果があります。保育施設などでの食育にも活用され、他の食材への応用も期待されています。ミツカンでは今後も、環境負荷の低減を目指し、さらなる製品改善や新商品開発を進めていく方針です。
受賞式の様子
令和7年度中部地方発明表彰の表彰式は、2025年11月19日にANAクラウンプラザホテル富山で行われ、ミツカンの代表として大池正樹氏と槇亮次氏が出席しました。この受賞は単なる技術的な成功だけでなく、多くの人々のお食事体験を向上させるための一歩であり、その意義が深いものと認識されています。
ミツカンは、今後も食に関する新しい提案を通じて、消費者の日常生活をより豊かにする支援を続けていくことでしょう。