福岡県太宰府市における『キュビナ』の活用
福岡県太宰府市において、全市立小中学校11校がAI型教材『キュビナ』の使用を開始しました。株式会社COMPASSが提供するこの教材は、2025年6月から約6,300人の児童生徒を対象とし、教育の質向上に寄与するための新たな取り組みです。さらに、11月にはこの教材の効果的な活用方法を探る実践報告会も予定されています。
教育理念と『キュビナ』導入の背景
太宰府市では、「令和の都だざいふの宝である子どもをまんなかに」という教育の基本理念に基づき、様々な教育活動が行われています。この理念に沿って自ら考える力を育てるために、個別最適な学びと協働的な学びを充実させる、「令和の日本型学校教育」を推進する一環として『キュビナ』が採用されました。
AI型教材の効果と期待される結果
『キュビナ』は、児童生徒一人ひとりの学習進度に合わせて問題を出題するため、個別最適な指導が可能です。導入にあたっては、子どもたちの学習に対する主体性や自律性を育むことに加え、教職員の負担を減少させることも目指しています。これにより、授業の質の向上や生徒の学びの深まりが期待されています。
実践報告会の概要
この実践報告会は、太宰府市の教育委員会が主催し、モデル校として水城西小学校と太宰府西中学校がAIドリルを用いた学習の実践例を発表します。参加対象は太宰府市立の小中学校の教職員や市外の教育関係者で、事前に申し込む必要があります。報告会では、小学校及び中学校それぞれの部会が設けられ、具体的な活用事例を共有する予定です。
日程と内容詳細
- - 小学校部会: 11月20日(木) 15:15から受付、開会の挨拶、実践報告、ワークショップを経て、16:45に閉会
- - 中学校部会: 11月19日(水) 同様のスケジュール
具体的には、概要説明、短時間帯学習や不登校支援に関する活用法が議論される予定です。
今後の展望
COMPASSは、全国の約2,300校で『キュビナ』を導入しており、これまでに100万人以上の児童生徒が利用しています。教育現場へのICTの普及を加速し、すべての子どもたちに個別に最適化された学びを提供するため、今後も邁進していく方針です。教育の未来を支える新たな施策が、太宰府市の取り組みを通じて具現化されることが期待されています。