昭和の名工たちによる漆芸の魅力が集結
2025年1月24日(金)から2月28日(金)まで、東京都中央区にある「ギャラリー4751」では、「近代漆芸家たちの優品 -塗りの美しさ-」展が開催されます。この展示会は、昭和から平成にかけて活躍した近代の漆芸家たちの優れた「塗り」の技術に注目し、それに基づく作品を集めた特別な展示です。
漆工芸の歴史と現代の技術
漆という素材は、日本の伝統工芸の中でも特に重要な役割を果たしてきました。昭和の時代には、多くの名工たちが誕生し、その技術によって数々の優れた作品が生まれました。本展示では、漆の光沢や深みを引き出すための塗りの技術に焦点を当て、その美しさを多角的に体験することができます。
作品には、棗や椀、皿、菓子器、鉢、膳といった、日常で使われる器が多数展示されます。中には、輪島の重要無形文化財保持者である塩多慶四郎の提盤や、小森邦衛の溜塗椀、金沢の坂下直大による夫婦椀など、まさに秀作と言える品々が揃っています。これらの作品は、単なる装飾品ではなく、実用性と美を兼ね備えた芸術作品と言えるでしょう。
技術と工夫の結晶
一見シンプルに見える「塗り」の仕事ですが、その裏には多くの工夫と高い技術力が求められます。例えば、漆を引き立てるための下塗りや乾燥のテクニック、色の選定や混ぜ方、そして最終的な仕上げに至るまで、一つ一つの過程に熟練の技が光ります。これらの技巧が合わさることで、観る人を惹きつける美しい作品が完成するのです。
特に、国の重要無形文化財に登録されている技法や、各地の特産品を使用した独自のスタイルなど、漆芸のバリエーションに触れることができる貴重な機会となっています。至高の技を持つ漆芸家たちの作品をぜひご覧にいらしてください。
展示会の詳細
- - 会期: 2025年1月24日(金)〜2月28日(金)
- - 休廊日: 月曜日、火曜日、水曜日
- - 営業時間: 13:00〜19:00
- - 会場: 東京都中央区日本橋本町4-7-5 1F
- - 監修: 秋元雄史(東京藝術大学名誉教授)
- - ホームページ: ギャラリー4751
この展示会は、漆芸に興味がある方のみならず、芸術や文化に触れたい方にもおすすめです。解説パネルや特別なワークショップも予定されていますので、ぜひお見逃しなく。至高の漆の世界を体感する絶好のチャンスです。