大工たちの交響曲
2017-03-07 11:00:15
大工たちが奏でるベートーヴェンの交響曲の新たな挑戦について
大工たちが奏でるベートーヴェンの交響曲の新たな挑戦について
国内の大工たちと、音楽作家の清川進也氏がタッグを組んで制作されたムービー「建設工具交響楽団 『第九』」が公開され、話題を呼んでいます。この動画では、実際の建設現場で働く大工たちが、電動ノコギリやドリルドライバー、金槌などの工具を用いてベートーヴェンの名曲『交響曲第九番 第四楽章』を演奏する試みが行われています。
このプロジェクトは、建設業界の現場で活躍している職人たちが持つ技術と、その働きの中で自然に発生する音を音楽として形にすることを目的としています。普段は騒音として扱われがちな工具の音が、どのようにして美しい音楽として再構築されるのか、興味をそそられる内容です。
建設業界の課題とその魅力
建設業界は、労働人口の不足や業界体質の閉鎖性、さらには特定の企業への依存といったさまざまな課題を抱えています。このムービーは、そんな逆境の中でも日々働く職人たちのスキルに光を当て、その価値を伝えることを意図しています。建設業は、私たちの生活に必要不可欠な空間を生み出している重要な業界であるにも関わらず、その実情があまり理解されていないのが現状です。
ムービーを通じて、視聴者にはこの業界の背景や、人々の生活を支える職人たちの技術に対する理解と関心を深めてもらうことを狙っています。大工たちが奏でる音楽を聴きながら、その背後には技術と誇りが息づいていることを感じ取ってほしいと思います。
特に注目すべきポイント
このムービーには、建設業界に関連する様々な要素が盛り込まれています。「3K(きつい・危険・汚い)」というイメージに磨耗されがちな業界の、実は深い魅力を知り、理解する手助けになる内容です。
腕利きの大工たちが行う作業や、その音をサンプリングして音楽を作るという新しい発想が、視覚と聴覚の両方で楽しませてくれます。さらに、動画中には「大工が第九を演奏する」というユーモラスな要素も加えており、視聴者の印象に残るよう工夫されています。
TEAM SUSTINAとは?
今回のプロジェクトを主導する「TEAM SUSTINA」は、建設業界で働く人たちをサポートし、業界の未来をつくることを目的としています。彼らは建設従事者とそのサポーターをつなぐプラットフォームとして活動しており、業界の活性化を目指す取り組みを続けています。労働環境の改善や、職人とのマッチングサイトなどのサービスを提供し、建設業への理解を深めるための施策を行っています。
監督・清川進也氏のメッセージ
音楽監督である清川進也氏は、環境音を楽曲として再構築する技術で知られています。彼は音楽と映像を融合させる独自のアプローチで、音の新たな可能性に挑戦し続けています。このムービーも、ツールを選び、細かな編集を重ねることで、騒音の中から美しい調和を生み出すことを目指しました。
改めて建設業界の魅力に触れ、職人たちの誇りを感じることができるこのムービーを、ぜひあなたもご覧ください。動画は公式ウェブサイトを通じて配信されています。
会社情報
- 会社名
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ユニオンテック株式会社
- 住所
- 東京都新宿区西新宿3-20-2東京オペラシティタワー40F
- 電話番号
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