高校生の就職を支援する竹乃屋グループの新しい試み
福岡県に本社を置く竹乃屋グループ(株式会社タケノ)が、若者のキャリア形成をサポートする新しい求人制度『3年後FA高卒求人』を始めました。この制度は、高校新卒者がタケノに入社し、3年間の勤務を経た後に、進学や異業種への転職を希望する場合に150万円の『ネクストキャリア支援金』を提供するというものです。これは、日経新聞の全国版に掲載された18歳新卒ラボ(セルアド株式会社)代表、渡邉宏明氏による社会提言に応える形で導入されました。
高校新卒者の就職問題
令和3年3月のデータによると、高校新卒者の約38.4%が就職から3年以内に離職しています。この離職率の高さは、就職活動の期間が短いことや、大学生に比べて就業経験が乏しいことが要因の一つとされ、多くの場合、応募先とのミスマッチが影響しています。
竹乃屋グループは、この新制度を通じて「3年間の就業経験を持つ若手人材」の確保を目指し、企業と求職者双方にとって有益な『相互納得型』の求人環境を作り出そうとしています。
『3年後FA高卒求人』の詳細
この制度を利用すると、高校新卒者はタケノで3年間働いた後、以下の選択肢が与えられます:
1. タケノで正社員としてキャリアを続ける。
2. 他業種・他企業への転職を行う。その場合、150万円の支援金が提供されます。
3. 専門学校や大学等への進学を希望する場合にも、支援金が適用されます。
職種は『調理』『接客』『調理・接客』の3つがあり、勤務地は福岡県内を中心に西日本各地の自社運営飲食店舗となります。
竹野孔社長のコメント
竹野孔代表取締役社長は、若者の就職問題を耳にし、採用活動を行うだけでなく、より高い視点を持って取り組むことの重要性を強調しています。「18歳新卒ラボ代表の渡邉さんの提唱するFA制度に共感し、私たちもこの制度を取り入れることにしました。社会問題の解決に貢献し、若手人材を選ばれる企業を目指していきます」とコメントしています。
会社概要
株式会社タケノは、1976年に創業され、福岡市博多区に本社を構えています。企業としてのミッションは、飲食業を通じて地域に愛される店舗作りを行いながら、新たな人材育成にも力を入れることです。さらに、ウェブサイト(
タケノ公式サイト)では会社の最新情報や採用案内なども紹介されています。
若者の進路選択に寄り添う新たな取り組みとして、竹乃屋グループの『3年後FA高卒求人』は、今後の求人市場に大きな影響を与える可能性を秘めています。高卒者が自分の未来を選び、安心して進んでいける道が用意されていることは、とても心強いことです。